シフト ページ6
.
早速スタダに行こうとしたところに、私は思い出してしまった。
「今日、シフト入ってるかも…!」
いきなりここへ来てしまったため、、多くのバイトは未だ辞められていない。
慌ててスマホを見ると、(日常的にポケットに入れているので持ってきていた)そこには『スタダ 15:00〜18:00 ガフト 19:00〜22:00』としっかりと予定が入っていた。
今は11:30で15:00に行く予定だったスタダを早倒しするしかない。
「えーっと、みんな、ゴメンなんだけど時間早倒しすることって出来たりする…?」
「俺はいいけど、なんかあったん?」
「実はシフト入ってて、動かす事出来なそうだし…」
バイトやってんのという軽蔑的な視線を警戒して言う。
だがそんな視線は来ることはなかった。
「えー!何々?なんのバイト?」
虎杖と野薔薇は一気に食いついてきた。
じゃれる犬のようで、なんだか可愛い。
「スタダとガフト…」
「ガチか…。A、スタダで働いてたのね。どこ店なの?」
「ここ」とマップを見せると、案外近くにあったそうで、
「じゃあ、行くスタダここでよくない?」
「確かに…伏黒はどう思う」
すると伏黒は机から立ち上がって後ろから私の携帯を覗き込む。
現在、男女三人が女子の携帯を覗くというなんとも形容し難い状況である。
「…いいと思う」
短い相槌で席に戻って行った伏黒に、虎杖は「ゴメンな、あいつホントは人付き合いいいんだけど、さっきの気にしてるみたいだ」と一言。
「全然、平気」
虚勢だ。
本当は、彼について、はちゃめちゃに気になっている。
223人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:朧 | 作成日時:2024年1月28日 9時