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参拾捌(名前)という鬼 ページ39

猗窩座サイド

俺は月柱の月霞Aという女と戦った。

Aという女はどんどん俺を杏寿郎や他の弱者どもから遠ざけている。

遠ざけることによって俺の攻撃が当たらないようにしたいのだろう。

それにしても遠ざけすぎではないかと思う。

完全に二人きりの状態になった。

「なぜここまで強いのに鬼にならない?」

俺は理解が出来ず、聞いてみる。

『無意味だから。』

と答えが返ってきた。

鬼になることが無意味?

鬼になったら永遠に生きながらえることができる。

もっと強くなることができる。

それなのに無意味だとどういうことだ?

「なら死んでもらう。」

俺の一撃がAの鳩尾を貫通した。

人間ならば致命傷だ。Aは死んでしまったようだ。

この素晴らしい剣技が失われてしまうとは。

「残念だな。」

そういった直後のことだった。

女の鬼が俺の目の前に立ち

『何が残念なんだろうね。』といってきた。

この鬼は見覚えがある。

「無惨様が言っていた人間を助けた鬼。」

『そうよ。無惨がいろんな意味で探しているらしいね。上弦の零として鬼殺隊、月柱として。』

なぜその名を言っても死なない?

その上上弦の零として鬼殺隊月柱としてとは?

「どういうことだ?」

説明を聞くとどうやら俺が殺したと思っていたのは奴の分身だったようだ。

なぜか奴は無惨が俺を助けてくれることはないと言い放ち俺を拘束した。

俺の視力では追いつかないはやさだ。

どうやらAという女に俺は勝つことができないようだ。

『もうすぐ日が昇るから急いでやらせてもらうね。』

俺を殺すつもりなのか?

するとAは手から無惨様と同じ肉のようなものを出してきた。

『殺さない。私の血を与える。』

「は?」

意味がわからない。

奴は無惨様ではない。なのに俺に血を与えてどうするつもりだ?

そう考えているうちに俺はAの血を首から与えられてしまった。

「ガハッ。ううううううう。」

無惨様から血を与えられた時と同じくとても苦しい。

『これで猗窩座は私の配下よ。』

何を言っているんだ?と思ったが

俺の意識はだんだんと遠のいていった。

参拾玖 力を求めた理由→←参拾漆 前代未聞の事態



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マリイ - 妓夫太郎大好き過ぎて 妓夫太郎優しいから (2022年5月13日 0時) (レス) @page47 id: 70be676ed1 (このIDを非表示/違反報告)
かコ - あ、好きです!凄い更新楽しみです! (2020年5月22日 22時) (レス) id: 5719c88e22 (このIDを非表示/違反報告)
さゆ - この作品、すごく面白いです!更新楽しみです!頑張ってください! (2020年5月22日 15時) (レス) id: 75c7f9d54b (このIDを非表示/違反報告)
あやめ(プロフ) - めちゃくちゃ面白くて続きがとても気になります!これからもがんばってください!更新楽しみに待ってます! (2020年5月22日 14時) (レス) id: 2cb5bf810d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:舞菜 | 作成日時:2020年5月14日 1時

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