鬼舞辻無惨の妹１

参拾肆　上弦の参襲来 ページ35

炭治郎サイド

ドオン。

土埃をあげ突如現れたのは上弦の参。

その鬼は猗窩座と名乗った。

猗窩座からの鬼にならないかという誘いを煉獄さんが断る。

猗窩座と煉獄さんがたたかいはじまった。

猗「破壊殺・空式」

煉「炎の呼吸 肆ノ型 盛炎のうねり」

二つの技がぶつかる。

戦いが続き、煉獄さんは左目や内臓などに怪我を負っていた。

俺が加勢しても足手まといなだけだろう。

二人の攻撃がはやすぎて見えない。

俺は無力だ。

そういえばAはどこに行った？

加勢してくれないとこのままでは煉獄さんが死んでしまう。

猗窩座の腕が煉獄さんの鳩尾を貫通しようとする。

『雷の呼吸 壱ノ型 霹靂一閃』

だがその腕は何者かによって切り落とされた。

動きがはやすぎて誰かわからない。

善逸が使う壱ノ型より圧倒的にはやかった。

あっAだ。

適正は月の呼吸と霞の呼吸のはずなのに雷の呼吸でなんでこんなにはやいんだ？

『煉獄さんは鬼にならないし、ここにいるみんなは私が死なせない。』

猗「お前も柱だな。鬼にならないか？」

鬼は煉獄さんの時と同じ提案をしている。

『鬼なんて嫌だ。』

Aはすでに鬼だからこの提案は意味がないだろうな。

猗「破壊殺・乱式」

『月の呼吸 陸ノ型 常夜孤月・無間』

技どうしが衝突する。

猗窩座がAの攻撃を避けたように見えた。

でも猗窩座の体中から血が吹き出ていた。

どうしてだ？

『月の呼吸 弍ノ型 珠華ノ弄月』

Aの刀から出てるように見える月の模様が猗窩座に当たった瞬間血が吹き出ている。

あの月は模様ではなく太刀筋になっている。

血鬼術の匂いがする。

攻撃に血鬼術を混ぜているみたいだ。

『月の呼吸 拾肆ノ型 兇変・天満繊月』

とても範囲が広い攻撃だ。

それもノーモーションで型を出している。

その攻撃によって一瞬にしてAと猗窩座の距離はかなり俺達から離れていった。

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