鬼殺隊員兼、審神者になりました！

壱 ページ2

暗闇に“滅”の字が書いてある鬼がいた。



鬼と言っても別の意味の鬼なのだが…



『義勇！立て！鬼は待ってくれないぞ！』



『錆兎！男なら背を向けるな！さっさと立て！』



彼女の名前はA。
現水柱である。
黒い羽織を纏っており、羽織の背中には“滅”の文字。
羽織の中などは普通の隊服だが下が短い袴になっており、紺色のニーハイをはいている。


〈カァァァァ！A！A！本部ヨリ伝令！伝令！〉



『ん？烏君じゃないか。柱会議かい？』



〈其通リ！オ館様ガオ呼ビ！オ呼ビデアーール！〉



『あーはいはい。義勇、錆兎。少し行って来るね。』



二人の頭を撫でるとムスッとしてしまった。


いや、義勇は無表情だけども。


待って弟弟子が可愛い。



義「姉様。」



錆「行くのですか？」



『何、直ぐに帰って〈カァァァァ！義勇、錆兎！一緒！連レテコイ！〉…えっ。おい待って下さい？柱会議だぞ？』



〈オ館様ノ命令ー！！〉



お館様…一体何を？



今まで柱会議に誰かが連れられた事など無い。



『…賛成出来かねる。………だが…、命令なんでしょ？良いよ。連れて行きましょう。』



不安がっている二人を抱きしめる。



『大丈夫。姉様と行こう。』



お館様。この二人に何かあったらいくら私でも貴方を許す事は出来ません。


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この時義勇→13歳
錆兎→13歳

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