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「どうした？」
「サランが...愛が足りないって...
でも好きで...愛してて
どうしたら良いか解らなくて
ヒチョルに....
そしたらみんながここに...」
愛が？
サラン？
Aの説明を聞いていると
「盛り上がってるとこ申し訳ねぇけど入るぞ？」
って脇をすり抜けていくヒョン
「あー...何も見てないのでどうぞ」
なんて顔を伏せながら入っていくマンネ
「これな、サラン」
って...ちっこいのを抱いたまま入っていくジョンウン
サラン？
サラン?!
待て？そのちっこいのがサラン？
しがみついたままのAをそのまま抱き上げてリビングに戻ると
すっかりくつろいだ様子の3人がソファに並んで座ってた
「あー...ヒョン？」
「ん？」
「ジョンウンでもキュヒョナでもいいけどな？」
「はい？」
「ん？なんだ？」
「あー...」
「これか？サラン食欲旺盛」
「人懐っこくて可愛い」
「親父にそっくりだな」
って初めてクルッと俺の方に向けられた
そのちっこいのが俺をしばらく見つめたあと
ニコーって三日月みたいな目をして笑うと
「ッパー」
って俺に手を伸ばしてきた
こいつ...
俺の勘違いじゃなければ
「ヒョン？！」
「Aが黙ってろってうるせぇから」
「俺の...だよな？」
「さぁ？Aは何回聞いても
“自分だけの子だ”
って言うけどな？
誰かに笑えるくらい似てやがる(笑)」
なぁ、信じられるか？
その瞬間まで存在すら知らなかった
その小さな命に
その瞬間体の奥底から愛しいって気持ちが沸き上がってきて
「サランやー」
って片手を伸ばすと
その小さな腕が俺に向かって伸ばされて
まるでそんな風に作られてるみたいに
俺の腕にピタッと納まったんだよ
「やっとだな
やっと家族が揃ったな」
右腕にAを左腕にサランを抱いた俺を見て
3人が笑ってたけど
俺は...
うまく笑えてただろうか？
言葉にできない感情が込み上げてきて
らしくもない涙が頬を伝ってる気がした
「まぁ...まだ障害は残ってるけどな」
そうだよ！
「A！こいつ今...」
「サランと二人で暮らしてる」
「んじゃ、りこ...」
「は...してもらえねぇらしいな」
「二人って？」
三人に色々聞いてなんとか理解できた
A...何一人で頑張ってたんだよ
俺は...何をそんなにこだわってたんだ？
もっと見るべき現実が有ったじゃねぇか
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棚科 - 読み応えのある作品で楽しかったです。ありがとうございました。 (2020年4月2日 4時) (
レス) id: f6cd9b8b46 (このIDを非表示/違反報告)
棚科 - なんだか本場の韓流ドラマをみているようでした。複雑で、じれったくて、(いい意味で！)ため息が出てしまうところとか。そろそろこの押し問答に飽きてきたなーと思った所で場面がガラッと切り替わるところとか。お見事！と思いました。上からですみません。 (2020年4月2日 4時) (レス) id: f6cd9b8b46 (このIDを非表示/違反報告)
マユったん。(プロフ) - ジョンウンペンですがヨンウンと2人の距離感好きなんです。ヨンウンに逢いたくなりました。 (2017年5月8日 14時) (レス) id: 8f101bc657 (このIDを非表示/違反報告)
angieuko(プロフ) - マユさん» コメントありがとうございます^^*そのシーン、私もニヤニヤしながら書いたシーンです( *´艸｀) (2016年3月2日 16時) (レス) id: f2d01e8268 (このIDを非表示/違反報告)
マユ - ジョンウンペンチの私が、ヨンウンに泣かされました。ギュにバレた時、サランの顔みて笑うシーンがツボでした。楽しくて一気に読んでしまいました。 (2016年2月23日 2時) (レス) id: 8f101bc657 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんじゅっこ
| 作成日時：2014年4月9日 8時
