溺れる愛

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｢…きて……おきて? Aちゃん｣

『ん、ん』

陸｢おはよ?｣

『…ん。おはよ』

陸｢準備始めないと遅刻しちゃうよ?｣

『うん。もうちょっとしたら…』

陸｢だーめ!!｣

『んー。ぎゅーしてくれたら起きる。』

陸｢そんなことお願いされなくてもいつでもするのに(笑)｣

『りくしゃんあったかい』

陸｢可愛すぎ(笑)｣




『今日は忙しい?』

陸｢いつもよりは少しだけ忙しいかな｣

『そっかー。頑張ってね。』

陸｢うん。ありがと。夜少しかも知れないけど、会いに行くから。待ってて?｣

『うん!! じゃあ、行ってくるね』

陸｢うん。いってらっしゃい｣

『いってきまーす!!』

『あ、忘れ物…』

陸｢？｣

『ちょっとこっち来て!!』

チュッ))

『いってきまーす!!』



え。ズルすぎでしょ。

Aちゃんからしてくれるなんて…

はぁ。

今日も仕事頑張ろ。笑





岩翔｢おはよーございます｣

陸｢おはよー｣

岩翔｢陸さん今日めちゃくちゃ機嫌いいですね(笑)｣

陸｢まぁ。(笑)｣

岩翔｢彼女さんといい感じなんすか?｣

陸｢まぁそんなとこ?(笑) ね、これ見てよ｣

岩翔｢？ これAちゃんの寝顔っすか!?｣

陸｢うん。めっちゃ可愛くない!?｣

岩翔｢めちゃくちゃ可愛いっす｣

陸｢これ朝見られるなんて幸せすぎる…｣

岩翔｢え、いつから同居してるんすか??｣

陸｢同居してないよ(笑) 昨日泊まりに来ただけ!!｣

岩翔｢ってことは…｣

陸｢してないしてない!!! 昨日やっとキスできたくらいだよ(笑)｣

岩翔｢めちゃくちゃ大事にしてるじゃないっすか(笑)｣

陸｢なんかAちゃんって守りたくなるっていうか｣

岩翔｢わかる気します(笑)｣







俺の少し離れた所で陸さんが惚気けてんの、すっげぇ羨ましい。

Aの寝顔なんてしょっちゅう見てたのに、今じゃ一緒に寝ることもない



もっと自分の気持ちに素直になってたら

こんな辛い思いしなかったのかな




片思いってこんな辛いっけ。

しんどすぎるわ。

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