きゃ！どんどん強くなっちゃう！3

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サーカス開演から3日目

潜入部隊から連絡が来る
内部の情報が記された暗号
それをクロロが読み解いて作戦を練る

「サーカスはあと4日でこの街を出るようだ。決行は最終日が無難だが、相手の傾向から推察するに最終日が一番狙いにくいだろう。」

この街での目的を失えば瞬く間に国境を越えて遥か遠くへと消えていくだろう

なんならこの街に来るという情報もものすごい金額を積んだらしい

このチャンスは絶対に逃さない
となれば、明日か明後日に決行するのがいいだろう

「そうなると、明日か明後日が最適だと思うが、お前たちはどう思う？」

クロロが仲間に意見を求めた
シャルナークやフェイタンが主に話をしていたが、全員クロロに賛成のようだった

「なるほど、Aはどう思う？」

『私も賛成よ』

私の意見を聞いてクロロは改めて決行日を明日に決め、作戦の最終チェックを始めた


「以上だ。質問がなければ解散だ」

クロロの言葉で旅団はバラバラと解散していく

「明日でお別れ？」

コルトピがそばに寄ってきて私を見上げた

『そうね』

私は屈んでコルトピを見た

「また会える？」

『うーん、また仕事の依頼が来れば会えるかな？』

「敵じゃないといいな」

『優しいのね。私もよ』

影が刺した彼女の瞳が教える
彼女は迷わない

「明日は楽しもう」

コルトピの笑顔に彼女は口角を上げて返した

楽しもう

たくさんの人が死ぬことを

楽しもう

生きる目的を奪うことを

楽しもう

『(ばかみたいね)』

馬鹿みたい

悪戯に人を殺すことを

馬鹿みたい

奪うことでしか満たされないなんて

馬鹿みたい

勝手に仲間意識を持って感傷に浸るなんて

馬鹿みたい

ただの他人に気を許すのも許されようとすることも


『(甘ったるい集団)』

私のこの組織への感想はこれに尽きる

早く明日仕事終わらないかな
帰ってイルミに会いたいな

そう思って床に寝転んで目を閉じた

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