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『私とクロロってさ、似てると思う?』

「は?」

イルミとお風呂に入って、私は湯船につかり、イルミは体を洗っていた

イルミは自分の腕を洗っていたところから私をみた

「どこが?まったくもって微塵も似てないよ」

『あはは、見た目の話?』

イルミはじーっと私をみて

「見た目も、似てないね」

そうして特にこの話題についての興味はそこで終わったらしくまたゴシゴシと体を洗い始めた

『イルミから見ても似てないんだ〜。
さっきさ、クロロに俺たちは似てるって言われてね、私ドキッとしちゃったの、確かに似てるなって』

「何が確かになの?思い当たることがあるわけ?なんで俺に話してくれなかったの?」

私の言葉に途端に興味を示したイルミは畳み掛けるように質問してくる

ザバーっと体の泡を流してイルミは湯船に入る
私と向かい合わせで湯船につかる

『なんだろ、生い立ちかな?だから私はクロロの気持ちがわかるし、きっとクロロもわかるんだと思う』

「ああ、そういうことね。クロロに昔のこと話したの?」

『うーん、昔私が話したのかもしれないね。そんなこと言うんだから』

「えー?そんな大事なこと覚えてないの?」

イルミがにわかに眉根を寄せた
私は寄せたシワを両手で伸ばした

『覚えてないの、大事だとも思ったことないし』

「…」

イルミは黙って何か考えているようだったが、ため息を吐いて伸びをした

「ま、どっちにしろ。お門違いも良いところだよね。それで姉さんの心を揺さぶれると思ってるのが腹立つ」

『それなら作戦はほぼ成功したわね。十分腹が立ったもの』

「クロロのことだ、姉さんが腹立たしさついでに言った言葉を一言一句覚えて帰るだろうな」

姉さんもその教えずにはいられない癖なんとかしなよと怒られた

『そうなのよね〜』

「姉さんさ、厄介な相手なんだから警戒してよね」

今後も関係続けるみたいだし
俺は反対だけど、と念押しされるのを無視する

「クロロは姉さんのことが好きだし、能力だって狙ってる、それだけでもめんどくさいのに、姉さんのそばにはクロロと戦いたいヒソカがそばにいる。しかも姉さんはヒソカのことすごく気に入ってるみたいだし?それをヒソカもよく分かってるから余計なことしてくるかもしれないよ」

『はいはい気をつけますよ。いつもありがとう私の可愛い子〜❤』

よく分かっているじゃないか、ご褒美にほっぺたを撫でておでこにキスをした

『こればっかりはなるようにしかならないわよ』

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設定タグ:HUNTER×HUNTER , ゾルディック , ヒソカ   
作品ジャンル:アニメ
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逆叉(プロフ) - 初めまして!一気読みしてしまいました…!めっちゃ面白いです!暑い時期ですので、お身体を大切になさって下さい。応援してます! (2020年8月19日 23時) (レス) id: 312e15def1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ふぇもふぁ | 作成日時:2020年6月23日 21時

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