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ヒソカside
ディルは電話を返して隣に並んで歩く
「礼を言う、彼女は貴方を待ち望んでいた」
「どういたしまして♦」
「私が彼女から独立した念体であることをアイツに知られたくなかったようだ」
アイツとはクロロのこと
「ふーん♣」
ヒソカは思案するような顔つきで歩き続けた
「アイツは気に入らない。彼女をまるでモノのように見ている」
「君って意外とお喋りだね♠」
「彼女とはよく話す。今は気絶しているから退屈なんだ。彼女の中は居心地が悪いし」
「居心地が悪い?」
「今は他人の感情が流れ込んで精神が不安定なんだ、私まで酔いそうな勢いだ」
「へえ♣君は別なんだ?」
「元は彼女の念だしな、それなら貴方の念だって彼女とは親和性が高い」
「念にも相性があるのか…♡まぁ、考えればそうだよね、何事にも」
また一つ彼女についておもしろいことを知れたとほくそ笑む
そんな僕をディルは見ていた
「貴方はとても強いのに残念だな。とてもこの人にふさわしいとは思えない」
「なにそれ♡」
「この人は貴方に心を開いている。けれど貴方は危うい。死すら恐れぬその様は、異常だ。彼女は寿命が尽きるまで幸せになるべきだ」
「まあ、僕は相応しくないね♠いずれイルミともAとも本気で戦いたいし、その前にクロロと戦いたい。第一そんな平凡な人生退屈だ」
「ならもう彼女に近づくな。彼女が自分の気持ちを自覚する前に、ただの戦闘狂になってくれ」
「…それは、僕が決めることじゃないな♠
Aが決めることだ。第一、君たち家族はさ、Aに過保護すぎるよ。何かあったわけ?♡」
ディルは前をじっと見たまましばらく黙って歩いていたが、やがて口を開いた
「彼女に聞いてくれ。貴方になら話すだろう。」
「ふーん♡まだまだ謎が多いなゾルディック家は」
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逆叉(プロフ) - 初めまして!一気読みしてしまいました…!めっちゃ面白いです!暑い時期ですので、お身体を大切になさって下さい。応援してます! (2020年8月19日 23時) (レス) id: 312e15def1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ふぇもふぁ | 作成日時:2020年6月23日 21時