きゃ！どんどん強くなっちゃう！3 (ページ13)

今日:7 hit、昨日:0 hit、合計:57,946 hit

12 ページ13

ヒソカside

意識を失ったAを抱き抱える

クロロは珍しく驚いた表情をして駆け寄ってきた

「ヒソカどういうことだ？」

「キャパオーバーしただけだよ♣」

「以前はそんなことなかった…念を使えなくなるだけだったはずだが」

「…」

サーカス団全員の念を全て吸収するなんて、そりゃあ平静を保っていられない

いくら特訓したとしても、このレベルの念能力者たちはそうそういない

さぞ苦しかっただろうと腕に抱かれるAを見た

特訓の時に彼女が教えてくれた
人の念を吸収するとその人の念を形成するにたる精神に触れる、それは感情と言い換えれば簡単だが、それは時に過去の記憶を垣間見る場合がある。
その思いや場面が決定的であればあるほど、鮮明に流れ込んでくる

Aはそれを見るのが酷く胸糞が悪くなるらしい

「500年分の念は相当だったんじゃないかな♣」

「聞いたのか？」

「僕と戦った奴が話してくれた♣殺してほしいって願いを叶える代わりにね」

「そうか」

「それ、お宝？綺麗だね♦終わったみたいだし、僕たちは帰るよ♣クロロたちもハンター協会が来る前に逃げたほうがいいよ♡」

「そうだな。Aが起きたら、連絡するように伝えてくれ。報酬の件で検討し直したいと」

「太っ腹だね♠」

「未来予知の力を持つ奴がいたはずだ。まんまとおびき寄せられた。A無しには会うことすら叶わなかっただろう」

「ちゃんと伝えるよ♡」

クロロはしばらくAの顔を見つめて、そしてコルトピを連れて出て行った

僕たちも自分たちの住処へと帰る

その前にイルミに連絡入れておこう。
事前にAの様子伝えておかないと怒りそうだし

「…あ、イルミ？任務は無事に終わったんだけど、Aが気を失ってさ、えー？僕のせい？」

案の定電話口でグチグチと僕への悪口を言うイルミ

「もー、ちょっと落ち着いて聞いてよ♡」

切れ目のない罵詈雑言に困り果てているとディルが現れた
電話をかせと催促するので手渡した

「私がいたのに不甲斐ない、理由を聞いてくれないか」

途端にいつものイルミに戻った
この差…

ディルは状況を説明した
イルミはとりあえずAの部屋で待ってると言って電話を切った