きゃ！どんどん強くなっちゃう！3 (ページ2)

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仕事当日

幻のサーカス団がこの地区に入ってきたことを知り、潜入部隊が動き出す

『いい？マチのいうことちゃんと聞いて、余計なことしないで、強そうなやついても勝手に戦わないで』

「オーケー♡今度はちゃんと約束するから」

『うーん』

どうも信用ならないけど、嫌々ながらマチも監視しててくれるみたいだし
このまま引き下がった

「まるで子供だな」

『マチがいるから多分大丈夫』

手を振っているヒソカに、不満げに手を振り返しながら答える
クロロはその様子を見ていた

「俺たちは潜入部隊からの連絡が来るまで待機だ」

『了解』

場を荒らす部隊はサーカスの日取りを知るために町に出て行った

アジト待機は見張り部隊と私たちのみ

半日後、無事潜入を果たしたと連絡があった
早速町中にビラを配り歩いていたサーカス
そのビラを持って場を荒らす部隊が帰ってきた

「サーカスは今夜初演…内部情報が分かるまでまた待機だな」

「見に行ってもいい？」

コルトピがクロロにお願いするように聞く
小さいから子供みたいで可愛い

「構わない、俺も行く」

「Aは？」

『行こうかな、楽しそうだし』

実は内心ワクワクしている。
生まれてからサーカスなんて見たことない
絵本やTVで見たことがある程度で、しかも幻のサーカス団は巷でも都市伝説級に有名だ

そんなの見るしかないわ！
そして弟たちに自慢するんだ

でもお仕事のついでだし、落ち着いてプライベートじゃないのよ私

あーあ、これが家族と一緒だったら最高に楽しいだろうなあ

そう思いながら顔は真顔

早く夜にならないかな

「ドレスコードが必要だ。鑑賞する奴は夜までに準備しておけよ」

クロロがビラの一部を指差した
サーカスにドレスコード指定なんて初めて聞いた

団員たちは各々衣装を調達しに町へと出た

『ふむ、作るか』

私は念を込めてターコイズブルーのドレスを出した
イメージ通りの出来で満足する
靴も作りこれで完璧だ

「Aの能力いいな」

コルトピが近くで眺めていた

『便利でしょ？コルトピみたいに複製はできないけど』

「似てるけど全然違うね」

そうだねと笑う

「それを着ていくのか？」

『そうだけど…？』

クロロが近づいてくる
そして私が作ったドレスを見て手に取った

「素晴らしい出来だ。これを着た姿が容易に想像できる、それくらいAに似合っている」

『それは、どうもありがとう』

照れくさくてぎこちなくなった

「夜が楽しみだ」

クロロは笑った