きゃ！どんどん強くなっちゃう！２ (ページ7)

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「Aの能力は綺麗だ」

クロロはそう言った

『ありがとう。さっきのは宝石だったからね』

「ほかにも作れるのか？」

『ええ、つくれるわ』

「へえ、そうなんだ！具現化系とはちょっと違うのかな？ビスケの好きなものだったし」

シャルナークが入ってくる

『特質系よ。相手の念を使えば相手の1番望むモノも創造することができる。生き物は無理だけどね』

「そんな簡単に教えてくれるとは思わなかったな」

少し驚いた表情をするクロロ

『私はシャルナークに教えたのよ。それにあなたも特質系でしょ』

「どうして、そう思うのかな」

慎重に聞いてきたクロロに私はにべもなく答える

『ただの勘よ』

「「…」」

もりもり食べている私を見て嘘じゃないことを悟った2人

「女の勘は侮れないからな」

「俺たちの知り合いにも勘が強い女の子がいてさ、それがよく当たるんだよね」

『あはは、いいお友達になれそう』

料理をとってこようか？と聞いてくれたシャルナークに断りとお礼を言って食事を終える

食器も一緒に片付けてくれるし、優しい！

自分の能力のこともさりげなく教えてくれたし、いい人！

クロロは考え耽っているようだった、なんか腹立つなこいつ

シャルナークと食後のデザートを持って席に戻る

クロロは顔を上げて私を見た

「なにか俺たちに質問したいことはあるか？」

スイーツをもぐもぐしながらその言葉をよく考える
特質系を否定しない限り、彼もそうなんだろうけど、それが私の能力に興味を持つこととなにが関係あるのか…シャルナークのような好奇心でもない、なにかうまく説明できないけど、彼のそばにいると疲れる

『何もないわ』

「俺たちたくさん聞いちゃったから遠慮しなくていいのに！」
シャルナークはいつの間にか隣に席を移動して一緒に同じスイーツを食べている
なんかシャルナークは可愛いんだよな、クロロの仲間なのわかってるけど、どうしても言葉が柔らかくなる

『そんなの気にしなくていいわ、別に何も教えてないもの』

ニコッとシャルナークに微笑んだ

「(何も教えていない)」

クロロはまたジッと私を見た
私はいい加減疲れたと思ってその視線を合わせた

『眺めるだけで相手の気持ちがわかったら苦労しなくてよ？いい加減疲れたわ』

目を細めて怪訝な顔をした私は席を立って食堂を出ようとする

「最後に質問がある。俺とAは前に会ったことがあるか？」

『私は、無いわ』

呼び止めたクロロを見ずに言い切った