きゃ！どんどん強くなっちゃう！２ (ページ50)

今日:4 hit、昨日:30 hit、合計:108,400 hit

49 ページ50

入ったのは中華料理屋さん

大衆中華店で、雑多な店内は妙に安心する
油臭い店内は赤色とメニューの張り紙でいっぱいだった

『もぐもぐもぐもぐ！！おかわり！！』

「はいよ！」

「「「………」」」

私の机の前だけ積み上げられた皿
もう数えるのをやめたおかわり

目の前に座ったマチは見てるだけでお腹いっぱいと早々にご飯を終了し、
隣で競うように食べていたウヴォーギンも腹が裂けると言ってリタイヤ
コルトピとシャルナークは離れた机からよく食べるなぁと食後の杏仁豆腐を食べながら見ている
マチの隣にいるノブナガは顔を真っ赤にして震えていた

「お前ェ！食い過ぎだ！！わざとか？！能力か！！？」

机をバン！と叩いて私を指差す
さっきも思ったけどコイツ行儀悪いよな
人の名前は覚えないわ指差すわ怒鳴り散らすわ

『もぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐ！！』

「なんか返事しろ～！！」

『おかわり！！！』

「💢」

「ノブナガこそ食事中に怒鳴り散らすなよ」

マチが舌打ちをしてノブナガを睨んだ
頭に血が上ったノブナガはマチに突っかかる

「こんなに食うなんて聞いてねぇ！！」

「よく聞かないで返事したノブナガが悪い」

「付け加えるなら負けたノブナガが悪い、だね！」

マチの答えに被せたシャルナーク
2人はニヤニヤしながらノブナガを揶揄う

ウヴォーギンはよく入るな～！次はなに食う？もう頼んどくか？と聞いて頼んでおいてくれる
私の食いっぷりの良さを見ながら酒を飲んでいた

『はあ～、よく食べた！ごちそうさま』

今日1番の笑顔で手を合わせた
多分10人前くらい食べた気がする杏仁豆腐も胡麻団子もたくさん食べた

「食ったもんどこに入ったんだ？」

ウヴォーギンは不思議そうに私の腹を触る
セクハラだぞ？この野生児はなんの躊躇もなく触って来るなぁ

『じゃ、私の分のお会計よろしくねノブナガ！』

「わーってるよ！」

ドスドスと歩いて会計を済ませに行ったノブナガ

「そんなに奢るの嫌ならかけなきゃよかったのに」

「ちげーよ！騙されたのが気にくわねぇんだよ！シャルナークてめェ知ってたな！？」

「もー！短気だな～」

「感情に任せて口動かすからこうなるんだよ。これで少しは考えてモノ言えるようになるだろ」

面白いもんが見れたとノブナガ以外は満足そうに店を出た

『ノブナガごちそうさま！』

「…あいよ」

2人で先を歩くシャルナークたちを追いかけた