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間合いを詰めて殴りかかったのはA
ノブナガが腕でガードして、殴り返してくる
その腕を避けながら掴んで線の外までぶん投げようとした
のを読まれて、ノブナガに羽交い締めされる
「捕まえたー！」
このまま線の外まで持って行こうと持ち上げた瞬間、関節を外して抜け出す
「おわ！いってぇ！！」
下に抜け出しながら、ノブナガの足の間に私の足を入れて足を開脚する。
ノブナガの足は腱が伸びて痛みが襲う
Aは地面に膝をついたノブナガの足を掴んで今度こそ線の外に放り投げた
『はい。私の勝ち！』
「くっそ！もう１回だ！」
『嫌だ』
「く！頼む！戦えよ！」
お願いしてるのかどっちなんだよコイツは
関節を戻しながら考える
『何度やっても同じだよ？』
こちとら幼少時から暗殺の英才教育を受けてるんだからと言ってもノブナガは引かない
負けたくないの一点張り、もう負けてるんだよな
仕方がないからあと３回やっても勝てないなら諦めるという条件付きで戦った
そして３回とも勝利した
「だぁー！お前普通に強ェな！」
『わかったならもう誘ってこないでね』
「それは聞けねえな！また戦えよ！」
そうして私の背中をバン！と叩いたノブナガ
コイツはもう少し女の扱いを心得た方がいい
乱暴だなもう
「細いのによくやるな〜！気に入った！！威勢もいいし仲間になれよ！！」
ウヴォーギンが隣に来て肩を叩く
いやだからお前ら…痛いよ
何も言うまいと渋い顔で黙る私
2人は私を挟んで旅団に入ったらうんたらかんたら話しかけてくる
もー暑苦しいな
私が2人に捕まっている間に、シャルナークがコルトピと組み手をしていた
2人は和気藹々と組み手をして微笑ましかった
遊びの組み手ってこうだよなとほっこりしていた
ウヴォーギンが次は俺と戦えとしつこい
嫌だ暑苦しい近づくなの３点セットを繰り返しても全然聞かない
ずるずるとフィールドに連れて行かれる私
もう嫌だって何回も言ってるのに！！
助けを求めるようにヒソカを見るが嬉しそうに笑っていた
私が誰かと闘うのすら、楽しいのだろう
いいぞもっとやれ状態だ
あとで覚えてなさい…
シャルナークを見れば諦めなと見つめ返された
これで私の頼みの綱は消えた
周りの団員も得体の知れない仕事仲間が闘う姿はいろんな意味で興味があるのだろう
誰も止めない。完全アウェイだ。
フィールドに立たせてウヴォーギンと対峙する
私は諦めて構えた
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作者名：ふぇもふぁ | 作成日時：2020年5月27日 0時
