きゃ！どんどん強くなっちゃう！２ (ページ43)

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「あんまりクロロをいじめないであげてよ」

しばらくした頃、シャルナークが隣に来た
私は隣に座るように促した

『いじめてないわ』

少し不服に言うとシャルは笑った

「だってクロロと他の人への態度が全然違うんだもん！団長落ち込んでるよ！」

『嫌よ、怪しいもの。それにあの人いつも上から目線で物を言うんですもの、窮屈だわ』

「だって団長だもん」

『なにそれ理由になってないわ』

シャルの言葉に思わず笑ってしまった
でも確かに団長様ですものね

「ヒソカって何者なの？すごく強いでしょ？」

シャルは興味津々にヒソカを覗き込んだ

『戦いに全てを捧げてる変態よ』

「ふーん。出身は？どこで念を覚えたんだろうね？」

『わかんない』

「聞いたことないの？」

『うん。いつも聞かれてばかりだったから』

「仲間なんじゃないの？」

『ううん。ライフライン』

「？」

ライフライン？と聞かれて頷いた
シャルナークはあまり深く聞かないことにしたらしい

「話戻るけどさ。俺たちにとって団長はリーダーでもあるし、家族みたいなもんなんだ。Aにもこの気持ちわかるだろ？」

『…わかるけど嫌』

「あはは！頑固だなぁ！話すくらいしてあげてよ！俺からのお願い」

そんな爽やかな笑顔でお願いされたら断れないじゃない
私は渋々頷いた

「ありがとう！」

これから俺たちご飯行くんだけどAも来る？と誘われたが、ヒソカが起きるまで待ってると断った

じゃあまた今度誘うねと手を振って他の団員たちと出て行ったシャルナーク

他の団員たちも1人2人と出て行き

残っているのは私たちと数人の団員だけになった

ヒソカが身じろぎをしたときに顔を歪めた
きっと直に寝かされているから頭が痛くなったのだろう
なんだかかわいそうになって膝枕をしてあげた

そしたらまた深く眠りについたのでそのままにしておくことにした

『(あと3時間はこのままかな…)』

その間は弟たちのメモリアルを脳内再生することにした