きゃ！どんどん強くなっちゃう！２ (ページ41)

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クロロはポッケに手を突っ込んで話し始める

「仕事の内容は連絡した通りだ。今から作戦とチーム分けをしていく」

サーカス団に潜入するチームと公演中盗む人、場を混乱させる人、外を見張る人に分かれるらしい

チーム分けがされてゆく、ヒソカは潜入するチームになっていた

「次の盗むチームは、俺とAとコルトピの３人で行く」

「おっけー、Aよろしく」

『よろしく、コルトピ』

顔が長い髪で覆われた小柄な人
手を振っている
私は軽く笑って答えた

その後は綿密な計画を聞いて各自チームごとに整理して解散となった
決行は一週間後、この土地にサーカス団が足を踏み入れるらしい。

私の役割は、原本を守っている念能力者がいるはずだから、そいつの念を吸収すること
クロロは念能力のないそいつを攻撃して原本を奪うこと
コルトピは触ったもののレプリカを作れるから原本とすり替えるらしい

「何かわからないことは？」

「なし」

『ないわ』

「よし、説明はこんなところだ。」

クロロは私とコルトピにそう言った

解散だなと思ってその場を離れようとする
それをクロロが呼び止めた

「A、ちょっといいか」

『仕事の話？』

「仕事の話は終わった。個人的に２人で話したいことがある」

『必要ないわ。私は仕事以外あなたと話すことはないし』

「つれないな…ハンター試験の時はもう少し親密だったと思うんだが」

『気のせいだわ』

「そんなはずはない」

クロロは自信ありげに笑った
私は眉間にシワを寄せた

「美人が台無しだぞ」

そうして私に伸ばした手を遮ったのは、私の手でもディルでもなく、１枚のトランプ

クロロはそれを取ってヒソカを見た

「Aが嫌がってるよ？♣」

ニコニコ笑いながらクロロに言うヒソカ
私の隣に来て腕を組んでいた

「僕、ある人からAをよろしくって頼まれてるんだよね♠だから、一応警告しておいてあげる」

「頼まれた相手も気になるところだが、ヒソカお前はAのなんだ？」

「ん～友達以上恋人未満♡かな」

『ヒソカこれ以上場を荒らすのはやめて』

クロロに向ける比ではない怒気と殺気をヒソカへと送るが当人は幸せそうに悦に浸っていた

「その様子を見るに、利害関係ありきの一致団結…俺と大差ないな」

そう言われると違うと言い張りたくなる
ヒソカは考える素振りをした

「でも僕は怒られることはあってもクロロみたいに嫌われてはないよ♠」

「…」

その場の空気が張り詰めた