きゃ！どんどん強くなっちゃう！２ (ページ34)

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その後2日間はイルミと2人きりで映画を見たり、天空闘技場観戦をしたり、家でゆっくりしていた

弟たちとテレビ通話をした夜はイルミへのブーイングが5分ほど続いた
抜けがけズルイなどなど。イルミは姉さんに依頼されるくらい強くなってから言うんだねと返していた

「姉ちゃん外で何してんの？」

キルアの質問に私は得意げに話す

『姉ちゃんハンターライセンス取ったの！
これで大体どこにでも行けるよ！』

「へぇ～」

聞いた割に反応薄いなこの子は

「じゃあ次はそれ使ってどこか行くの？」

ミルキがお菓子を食べながら聞いてくる

『とりあえず、厄介な依頼が入りそうだから特訓しなきゃいけないんだ。だからハンターライセンスは御蔵かな』

「うわ、勿体無ねぇ！」

ミルキとライセンスの云々かんぬんしているとキルアが話に割って入ってきた

「外っておもしろい？」

「話に割って入るなよ順番だろ」

「そうだよキルア」

イルミとミルキに邪険にされるが気にした様子のないキルア

『んー、私は家の方が楽しいかな。外は新鮮だけどね』

「へぇ～、そーゆうもんなのかな」

『キルアも出てみたらわかるんじゃない？』

「姉さん」

イルミは私をジッと見た
私はそんなイルミに対抗するようにジッと見た

『誰と何をするかによるんじゃないかな？私は1人じゃどこにいても寂しい。今はイルミがそばにいてくれてるから楽しいけど』

『キルアは男の子だから、たくさん挑戦して冒険したらいいよ。そこに私たち家族の意思なんて関係ないんだよ』

「ちょっと」

イルミは眉を潜めた
明らかに不機嫌になった彼を見て私は知らんぷり
画面の向こうのキルアを見た

「そっか、じゃあ俺もいつかこの家出てってやる」

ニコッと笑った猫目のキルア
釣り上がった目尻が可愛らしい

「お前そんなことしたらどうなるかわかってるのか？」

ミルキの言葉に舌を出すキルア

「どーなるんだよ！まさか豚ちゃんが許さないのか？やってみなよ、返り討ちにして懸賞金に変えてやる」

「てめぇ、家族によくそんなこと言えるな」

「家畜は黙ってな。俺の家族は高く売れるぞ～」

そう言ってケラケラ笑ったキルア
ミルキとキルアは仲が悪いからな～どっちも素直じゃないから

『お姉ちゃんには会いに来てくれる？』

ニコニコしながらキルアに聞くと、少し照れ臭そうに頬をかいてうなずいてくれた

「姉ちゃんは捕まえないから安心しなよ」

『あら！よかった～安心した！』