きゃ！どんどん強くなっちゃう！２ (ページ32)

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イルミは両手に抱えたショッピングバッグを見て
クレープを買いに代わりに並んだAをみた

ピピピ
素早く電話を取り出してコールする

「あ、もしもし？位置情報送るから５分以内に来て。来なかったら殺すから」

一方的に電話を切る

5分後

「やぁ、念が戻ったの？♣」

ヒソカが来た。暇だったからいいけど、急に呼び出すのはひどいよと笑って隣に腰掛ける

「ううん。荷物が多くなってきちゃったなって」

「おっと…♣荷物持ちか」

「うん。よろしく」

「お礼は？♡」

「俺と姉さんのデート鑑賞券」

「…♡」

ヒソカ的には退屈していたのでどんな形でも2人について回れるのは好都合

イルミの荷物持ちを快諾してAを待つ

『お待たせ～、結構並んでた！あれ？ヒソカなんでいるの？』

クレープを２つ持って戻ってきたA

「荷物係で呼ばれたんだ♡」

「さ、これで両手も空いたし」

そう言ってイルミは手を差し出してきた
Aと手を繋ぐためにヒソカを荷物係に呼んだらしい
というか、ヒソカと連絡先交換したんだ
あんなに嫌いオーラ出して置いてちゃっかりさんだな

『ふーん、じゃ荷物係よろしくねヒソカ』

ニコッと笑えばヒソカも笑ってオッケーと返事をした
イルミに頼まれたクレープを渡して、Aは自分のクレープを頬張る

少し離れたところで荷物持ちをしながら飄々と歩くヒソカを振り返った

『あ！ヒソカ甘いもの好き？』

「ん？あんまり食べないけど、嫌いではないかな♡」

話しかけられて自然と近くに寄ったヒソカ

『ひと口食べちゃったんだけど、いる？』

「姉さん懐いちゃうから野良に餌あげちゃダメだよ」

『こらイルミ、口が悪いわよ』

「残念♡もう懐いちゃってる。
じゃあ一口もらおうかな♡」

イルミはヒソカに不機嫌極まりない視線を送るがどこ吹く風のヒソカ
笑顔でAの差し出したクレープを頬張った

「ん、意外と美味しいね♣」

『美味しいわよね！行列できてたから美味しいかもと思って、並んでよかったわ！』

「ありがとう♡」

そう言って口元のクリームを親指ですくって舐めとったヒソカ

「姉さん早く次のお店行こう」

『そうね、行きましょう』

イルミのクレープひと口頂戴とお願いする
美味しいと顔を綻ばせながら残りのショッピングを楽しんだ。