きゃ！どんどん強くなっちゃう！２ (ページ4)

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2次試験会場はなんだか可愛らしい部屋だった
小さな女の子の部屋のような、カラフルな家具やぬいぐるみが置いてある

そのうちのソファで携帯をいじっている金髪の青年がいた

私は周りを見渡して、1人用の椅子を見つけてそこに座った

そして静かに目を閉じた
寝るわけでもないけど、見る場所もないから私の記憶の中の弟たちを想起して癒し空間に浸る

会いたいなあ
私の可愛い弟たち

するとドアが開く音がした

「あ、遅かったね！」

「様子見をしていたが、必要ないと思ってな」

「あと何人来るかな」

「あの爺さんの気分次第だろう」

「たしかに！」

3時間ほど経った頃、一次試験が終了した

通過者は59人。
後半2時間はエビス様は雲から降りて本当の鬼ごっこまでレベルを下げたらしい。それでも59人か。今年1次試験厳しいのかな。

すると声が響き渡った

「1次試験突破おめでとう！これから2次試験を始めるだわさ！私は試験官のビスケット・クルーガー、ヨロシクね！」

ビスケって呼んでくれていいだわさ！と明るい声に目を開けると金髪でハイツインテールの美少女が仁王立ち。ピンクのドレスが似合う華奢なライン

『…(可愛い)』

思わずキラキラした目で見てしまった。ビスケが私の視線に気がついて目が合う

ビスケはニコッと笑いパチン⭐とウインクをした

キュン！！

私だけでなくそれを見たほとんどの受験者は胸をときめかせた

私はモロにそれを受けて固まる

『(可愛い！！すごい破壊力だわ！！)』

メロメロな私にビスケは満足した様子で試験内容を説明する

「2次試験では、私にアンタ達の魅力をプレゼンしてもらうだわさ！方法はなんでもあり！実力でも話術でもプレゼントでもなんでもあり！さあ、始めるわよ～！」

1次試験突破順からとのことで、最初は金髪の青年

「えー、この場合、1番最初って不利じゃない？」

「(んー、要は気に入られればいいってことだよね？)」

金髪の青年はそう考えビスケに向き合った
そして目線を合わせるように膝をついてビスケの手を取る

「俺、ビスケを傷つけることは出来ない、言葉だけで終わらせることも、だからこの試験が終わったら花を贈らせて？」

「はい♡」

合格の札を挙げる目がハートのビスケ
どこから出したのそれ

夏の空のような爽やかさとあざとさでビスケの心を射抜いた青年

ハンター試験ってなんでもありなんだな。