きゃ！どんどん強くなっちゃう！２ (ページ29)

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出来上がったハンバーガーに目を輝かせる

『いただきまーす！』

わーいと頬張る
美味しい！喜びに顔を綻ばせながら食事を進めた

イルミはナイフとフォークを使って上品に食べている
食べ方を教えてあげたけど、知ってるよと言われて終わった

『ここはヒソカが教えてくれたお店でね！ここら辺じゃ1番美味しいハンバーガー屋さんなんですって！』

「うん。食べづらいけど美味しい」

『あ、もっと食べる？姉さんの』

「大丈夫。姉さんの分でしょ、全部食べていいよ」

私が3個目のハンバーガーを食べている間にイルミも食べ終えたようだ

その後はビールを飲みながら私の食事を眺めている

「やっぱりビールじゃ全然だね」

『もぐもぐ、私に言われてもわからないわ』

「こんなの炭酸だよ」

ほら、飲んでみなよと意地悪く笑ったイルミに態とらしく目を回した

あはは冗談と笑ったイルミ

この子は本当にSっ気が強いからな。
たまに被害被るけど、私は無邪気で済ますけど、
他人からしたら恐怖レベルの無邪気なのよね

『嫌だわ、意地悪なイルミなんて』

「ごめんごめん。毒の耐性はあるのにアルコールがダメなんて信じられなくてさ」

『成分が違うんだから当たり前じゃない。これ飲んであげてもいいけど、介抱して疲れる羽目になるのはイルミだからね』

「構わないよ。眠ってるだけだし」

『いや多分気を失ってるとか昏睡してるとかの表現の方が合ってる気がする』

「その消化酵素と胃液でアルコールくらい分解しなよ、姉さんの身体って燃費悪いよね」

言いたい放題だなこの弟は

8個目のハンバーガーをムシャァっと頬張りながら何も言わずにイルミを見た

「おそらく唯一の弱点がこんなに身近にあると俺も心配なんだよ。克服できないの？」

『これは本当に無理。散々試したじゃない』

そう、散々試したのだ。
何度ぶっ倒れてお母様をヒステリーにしたことか

こちら酒の匂いで酔うレベルなんだよ

「はあ、本当に心配だよ」

ずっと隣に置いて監視しておきたい…なんていうイルミ

『イルミは心配性だな～』

10個食べ切って、朝ごはんだしこれくらいにしておくかとご馳走様をする

コーラをすすっている私をイルミは訝しく見るけど、そんな目されてもねぇ…

『そんなことより、食後のデザート食べに行かない？』

ニコニコっと言えばイルミはいいよと頷いて立ち上がりお会計を済ませた

「姉さん、行こう」

『うん！ごちそうさま』

私を呼んで手を差し出すイルミ
私はその手を取った