きゃ！どんどん強くなっちゃう！２ (ページ18)

今日:16 hit、昨日:45 hit、合計:108,144 hit

17 ページ18

クロロは2時間ほどで帰ってきた。

私はそそくさとネテロ会長の部屋へと向かった。

「よく来たのぉ」

『ネテロ会長、よろしくおねがいします』

「うむ！では面談だが、手合わせしながら聞くとする」

やっぱり～

構えたネテロ会長に合わせて私も構える

かかってこいと語る視線に私は動き出した

組み手を交わしながら会長は今回のハンター試験について聞いていく、それに答えながら攻撃と守りを繰り返す

数十分間の組み手は一度引かれ、距離を取る

「高い柔軟性と並外れた体幹、その安定感まるで猫じゃな」

『ありがとうございます』

「その隙のなさも天晴れ！手を焼くわい、じゃが一発入ればワシの勝ちじゃ」

ニマッといい笑顔の会長は思い切り間合いを詰めて、鳩尾に一発入れるかと思ったらそれはフェイントで横腹を蹴った

私は吹っ飛ばされて壁に激突する

いたーい！もー！会長の一発絶対やばいと思ってすごく警戒してたのに！！！ダメじゃん！！

思わずディルが発動されてしまった

「ほお…ワシの攻撃が効かぬか」

『能力じゃなきゃ会長の戯れさえ付き合えないなんて、不覚すぎる…』

「ワハハ！気にするな、まとめてかかってこい」

ディルと私は2人がかりで会長を攻撃するがその後1時間まで遊ばれるに終わった

『会長強すぎ…』

悔し泣きする暇なんてないくらい圧倒的に強いんですけど

「伊達に会長しとらんからな」

顎髭を撫でながら余裕綽綽な会長
時間が経てばたつほどに相手の戦闘傾向を読んで動かれるのだが、この人はそれが早い。あっという間に読まれてしまう。経験の差かー悔しいなー

タイマンじゃあ絶対敵わないけど、やられっぱなしは嫌だ。

『絶対一発入れる』

「お！」

悔しいとか言ってらんない
何がなんでもブン殴る

私は念を練る

全神経を集中して周囲の念を自身に吸収する

ドアの向こうの2人と会長の生命エネルギーを。

「なんと…！」

『ディル』

私が呼ぶとディルは私を纏い
集めた念をディルの体に纏わせる

脂汗が額から流れ落ちた

『(絶対殴る)』

会長を目で捉えて渾身の精神力と振り絞りパンチを繰り出した

周りが光に包まれ放射線状の念のパンチは会長に降りかかる

ドガァァアン！バキバキ！！

放った拳の向こう側は綺麗な空が見えていた
会長はどこにもいない

吹っ飛ばされたな

『はあ！スッキリした！！』

私は額の汗を拭いていい気分だった