きゃ！どんどん強くなっちゃう！２ (ページ14)

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私が大男の首をへし折ってからは、残りの囚人たちは攻撃をしてこなかった

つまらない2時間を過ごして3次試験は終了になった

「合格者はそこにいる3人だ。おめでとう。次は最終試験だ。まあ励むんだな」

試験官はそう言って私たちを飛行船に乗せた。

最終試験はこの飛行船の中で行われるらしい

3人部屋に通されればハンター協会のトップ、ネテロ会長が鎮座していた

「ふむ、最終試験は3人のみか…見事に念能力者のみとは、今回は試験が厳しすぎたようじゃの」

長い白髪の顎髭を撫でながら私たちを見る

「そのお詫びと言ってはなんだが、最終試験は面接のみじゃ。ワシと一人ずつ面接してもらう。まずはそこの金髪の、ここに残るように」

あとは呼ばれるまで外で待機じゃ

そう言われて部屋を出る。

「長くなりそうだな…」

クロロの一言にちょうど自分も同じことを思っていた

『ネテロ会長は退屈してるものね』

どの分野でもその頂にいる者たちは共通して退屈している。
人より優れし者の枯渇した心を潤すのは同じく人より優れし者のみ。昇華する方法はそれぞれ違えど、内包する分子は変わらない

会長は長いこと退屈してるのだろう。だから面談と称して一人ひとりと暇つぶしがてら手合わせを申し込む

そこに合否はない、だって勝つのは会長だから

『(ネテロ会長の念は静かで綺麗)』

お爺ちゃんじゃなければなあ、私のお爺様曰くお爺様が子供の時からおじいさんだったみたいだし…

数時間はきっと待ちだなと覚悟した。

そして隣にいるクロロとも数時間は二人きりなことに嫌だなと思いながら、諦めて二人で待つことになった