きゃ！どんどん強くなっちゃう！２ (ページ12)

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「おい、女ァ！！！」

身長2メートルはあろう筋骨隆々の大男
体は古傷だらけで顔にも大きな傷痕のある男

そいつが私に向かって叫ぶ

「お仲間に守ってもらって試験突破とは虫が良すぎねーかい？他はこんなに死んでんのによぉ」

『…』

「シカトとはいい度胸だ！俺とタイマンしな！一発でも俺に攻撃入れたら、許してやるよ！」

囚人仲間とゲラゲラ笑う大男を見てシャルナークは失笑した

「アハハ、あいつ馬鹿だな～」

「相手にしなくていい」

『同感』

こちらの相手にしない様子に腹を立てた大男がなお叫ぶ

「テメェ！ブッ飛ばして動かなくしてから輪姦してやるよォ…！！！」

大観衆の中お披露目だぁ！！！と囚人たちが盛り上がる

血走った目たちが私を捉えて離さない

「あいつ、俺が殺そうか？」

「火に油注ぐようなことをするな。Aに売られた喧嘩だ、どうするかはA次第だろう」

シャルナークとクロロは横にいる私を見た

私は溢れ出る感情を抑えきれずに解き放った

『うふふ、あはは！』

笑いながら大男の方へと歩きはじめた
笑いすぎて目に涙を溜めながら大男に話しかけた

『はーあ！馬鹿も休み休み言ってよね。そもそも、あの2人は倒せなそうだから私を呼んだんでしょう？』

シャルナークとクロロを見た

『守られてると思った？それならもっとよく人を見ないとダメね』

柔和に微笑み男に近づく、そいつの腰に手を回して身体をくっつける。誘うように見上げれば頬を赤らめた大男

『あはは。

あなた、私みたいな綺麗な女の人に相手にされたことないんでしょう？

だから、目の敵にする』

腰に回した手を上へとのぼらせ、首と頭へと向かわせる

グキ！

鈍い音が響いた

大男の首がありえない方向に折れ曲がっていた

『弱い男は大嫌いよ』

地面に倒れた男を見下しながら彼女は笑った