きゃ！どんどん強くなっちゃう！２ (ページ11)

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「今から3次試験を始めんぞ、これからお前たちにはここに収監されてる囚人100人と殺し合いをしてもらう。お前たちは1人殺すか、制限時間2時間殺されずにこのフィールドにいれば勝ちだ。もっと多いと思ったから100人にしたが、今年は不作だな、まあ頑張れよ」

四方向から扉が開いてゾロゾロと囚人たちが入ってきた

各々武器を持っていやらしい笑みを浮かべていた

13対100

数ではこちらが劣勢

「じゃあ、はじめー」

試験官の合図によって試験が開始された

四方八方から雄叫びと歓声が上がる
向かってくる囚人たちを迎え撃つ

『…』

「やっぱり捕まるだけあるなあ！」

「…同感だ」

能力を使うまでもない。3人の周りには多くの倒れた囚人がいた

「この3人だけ桁違いに強ぇーぞ！」

「まとめてかかればなんとかなんだろ！」

そう言って10人くらいで畳み掛けてくる囚人たちをクロロが一掃してくれた
彼はポッケに手を突っ込んだままだ

「数でかかるのは得策ではない、統制が取れていないなら尚更だ」

そう言って周辺にいた奴らも蹴散らしていた

『あの人動かないと思ってた』

「いつもだったらね、でも貸しがあるからね」

シャルナークはケータイをいじりながら話していた
ここ電波通ってるんだと思いながら、クロロの戦いぶりを眺める

クロロが敵の半分ほど一掃した頃、敵もようやく手に負えないと悟ったのか、他の受験者へと標的を変えた

私たち3人はいよいよ暇になってしまった

「おつかれ！暇になっちゃったね」

『おつかれ』

「あいつらには受験者1人殺すごとに減刑が約束されているんだろうな」

俺たちには敵わないとわかった途端にこれだ
もう向かってくる奴はいないだろう

そう言ってベンチ組よろしく私たち3人は阿鼻叫喚の受験者たちを遠くで眺めていた

10対50だから囚人たちも必死だ
ここで囚人同士の殺し合いが起きてないのは、事前に禁止されているからなんだろう

受験者の中には体がバラバラになってる人がいた、死体の取り合いで千切れたのだろう

『およそ人間とは言い難い有様だわ』

同じ人間とは思えない下劣さと醜さ、臓物引き摺り出して遊ぶ始末

「同感だ」

「早く終わらないかな」

それでもまだ1時間も経過していない。
他の受験者はほぼ全滅、囚人のおもちゃになってる

そうなると残りの私たちを始末せんと再び囚人たちが集まってくる

大男が私を指差した

「おい、女ァ！！！」