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部屋に戻って、速攻でシャワーを浴びる
サッパリして浴室から出ると、外にヒソカのオーラを感じる
ドアを開けて廊下を見ると、ヒソカは腕を組んで目を閉じていた
『シャワー浴びてたの、入る?』
「もちろん♠」
ヒソカは爛々と輝く金色の瞳を私に向けた
「圧勝だったね♣」
『ありがとう、種明かししてほしいのよね?』
「ボクの予想が合っているのか確かめたい♠」
『どうぞ』
ベッドの端に座って先を促すと立ったままのヒソカは腰に手を当てて嬉々と話し出した
「まずAは特質系の念能力者。ディルは意思を持っていて、Aの簡単な指示があればその目的遂行のためのあらゆる活動が許される存在」
『当たり〜。念を使って創造物を生み出せる能力者なの。ディルは私の理想から生まれた念体』
「理想の結婚相手?」
私は首を横に振る
『私が男だったらって言う理想』
「へえ♠騎士になりたかったんだ」
『かっこいいでしょ?』
「うん♣」
小さい時の思い出が蘇る。
あまり思い出すと話が進まないなと考えるのをやめた
「最後の方に1回だけ出した防御能力は、条件をクリアしたら発動できる絶対の盾って感じかな♠1つはAが相手を完璧に嫌いになること、2つ目は時間がある程度経たないとダメなのかな?♣」
『やっぱりヒソカは不気味だわ。よくわかるわね』
褒め言葉として受け取るよ♡とウインクしたヒソカ
『大体合ってる、時間は30分以上経たないとダメ。3つ目の条件はディルが使えなくなること。
【絶対不可侵領域(ウォール・オブ・マインド)】は、全ての念の侵入を拒絶する。念を纏った武器諸共防ぐ最強の盾。ヒソカのバンジーガムもあの状態じゃ効かないよ』
「すごいね♡」
『それにあれ1回の戦闘につき1回だけ持続時間3分だから、それまでに勝負つかないと、ディルもいない私は負けちゃう』
「そこまで聞くと逃走向きだね♠」
『そう。特質系は戦闘向きじゃないし、私の念能力って強化系が1番苦手なのよね。私は念能力がずば抜けて洗練されてるから、強化系以外の攻撃は対応できるんだけどね』
ハァ、今日の試合は報酬もらいたいくらいだったと呟いてベッドに倒れ込んで目を瞑る
ヒソカは私の隣に腰を下ろした
何か考え込んでいるようだ
『どうやって私を倒すか考えてるの?』
「♡?そんなところかな♠」
満足そうな笑顔を向けてまた思考の世界へと行ってしまったヒソカ
私はウトウトしだした
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作者名:ふぇもふぁ | 作成日時:2020年5月18日 20時