きゃ！どんどん強くなっちゃう！ (ページ26)

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次の日の朝、私の部屋をノックする知ったオーラ

『はーい！おはようヒソカ』

「おはよう♠…やっぱりこの鎖の相手はAか」

『う、私ったら油断しちゃって』

「昨日の夜のこと説明してくれる？」

ヒソカは目を潤ませて落ち込む彼女を見て、意外と泣き虫だなと思う
慰めながら聞けば、納得

便利な能力、ボクも欲しいな…そしたらAみたいな相手とも戦うきっかけが掴みやすい

『私この2ヶ月浮かれてたみたい。だからこんなことに…ヒソカにまで、悔しい』

最近彼女のことがわかって来たけど、この子悲しくて泣くというより悔しくて泣くんだよね

「でも意外だな、今1番失いたくない存在がボクなんて♡」

ソファに隣同士に座って、泣くAの背中を撫でながら言う
彼女はボクの方を見上げた

『ヒソカが居てくれないと私生きていけないもの
(私のライフライン…)』

「…ありがとう♡」

ボクが耳にした言葉の意味とAの伝えたい意味では相違があるような気がするけど、悪い気分じゃないから追求しないでおこう

『それにね、私負けたらスカーのお嫁さんにならなきゃいけないみたい』

「え？」

それは聞き捨てならない条件だね

『でも大丈夫、私、絶対勝つわ』

むん！とガッツポーズをした。
んー、まあ最悪Aが負けたら試合の後にそのスカーって男殺せばいいし…

「応援してるよ♠」

『ありがとう！』