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「電話してくるなんて珍しいな」


電話口の男は、楽しそうに呟いた。
好きでかけてない、と反論しようと思ったが、無駄に会話をしたくなくて無視をする。


「今夜接触した奴らで間違いない。
小型の発信機をつけられたから、多分警戒されてる。しばらくあんたのとこにはいかないよ」


「で、やれそうか?」


「ああ」


男の名は恵比寿。
何をやって金を稼いでるかは知らないが、裏社会を牛耳るクソ野郎だ。
訳あって、わたしはこいつの下について用心棒をしている。


「さて、身を隠すなら職が要るだろ。今転送したところに通うといい」


「……………なんでここなんだよ」


転送されたURLを開くと、ギラギラした装飾のサイトに飛んだ。ショーパブのようだ。


「安心しろ、もちろんボーイで話は通してある。ダンサーでもいいが踊れないだろ?」


「…うぜえ」


「報告はそこのマネージャーを通せ。隠しつつ、できれば接近しろ」


「私に指図するな。首は取ってくる」


そう言い放ち通話を切った。
今度の敵を倒せば、恵比寿とはもう縁を切れる。
それだけが今の支えだ。


『Aちゃんは…』


ふと今夜のことを思い出す。
良い人そうだった。でもやるしかない。


「やるしかないな…」


1人つぶやき、明かりを消した。

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キエ(プロフ) - ユメさん» 嬉しいお言葉、ありがとうございます! (2019年4月29日 22時) (レス) id: 7ecf668470 (このIDを非表示/違反報告)
ユメ - 内容こってて好きだな (2019年4月29日 1時) (レス) id: 8bc30f3fbe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:キエ | 作成日時:2019年3月31日 22時

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