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番外編 ページ35

弟「四角ボタンでリロードして!」


「あ、クソ!やられた…」


弟「いい感じ!最初はみんなそんなもんだよ」


今日は久々の休日。
眠くなる午後を無駄にしたくなくて、弟者さんにゲームを教わっている。


兄「Aって結構口悪いよな」


乙「あー、仕事中とかね」


そう言ってきたのは、後ろのソファでコーヒーをすすっていた兄者さん。
乙一さんは近くのテーブルでPCを触りながらニヤニヤしている。
私はゲームをリスタートしながら答える。


「んー、そうですかね」


弟「俺らには丁寧なのにね!…あ、多分奥から来るからスコープで狙って」


兄「そうそう、本性的な」


「はは、本性って言い方なんか嫌ですね…あ!撃たれた」


弟「ドンマイ!」


乙「ね、試しに僕にも冷たく接してよ」


「ええ…」


弟「乙一さんはドMですからね、冷たくすればするほど喜びますよ」


乙「そうともよ」


兄「ただの変態じゃん」


「いや、無理です無理。嫌いになるような行動とってもらわないと」


乙「え!それってAちゃんが僕のこと超超好きってこと?」


「違います」


乙「ん〜冷たくなってきたあ」


兄「おっつん…無関心が一番何とやらっていうだろ」


乙「待ってそれ普通にショックなんだけど」


弟「じゃ俺にはあったかくして〜」


「あた…どうしろと?」


弟「わかんない…『お兄ちゃん!』みたいな」


「絶対無理」


弟「逆に冷たくなってるよ!」


兄「それいいな…俺弟より妹欲しかったし」


弟「いやそれ俺の前で言う?」


乙「ひでえ兄貴だな」


「あはは、兄者さんこそ基本冷たいですよね」


兄「いやいや?そんなことないよ。俺妹には優しいよ、な」


そういって後ろから頭を撫でてくる兄者さん。
誰かに頭を撫でられるなんて、子供の時ぶりだ…。


「えー…あ!」


弟「撃たれた!…ってちょっと!何で満更でもなさそうなのAちゃん」


兄「はは、何たって俺は良い兄さんだから」


乙「待ってずるい!俺もお兄ちゃんって言って欲しい」


「もーーからかわないでください!私からしたらみんな兄貴分です」


兄「兄貴分…」


弟「言い方が惜しい…」


乙「兄貴分ってなんか極道感あるよね」


「いや何でこんながっかりされなきゃいかんのです?」


乙「可愛い妹は永遠の憧れよ」


「普通にキモいです」


乙「その冷たさ100点!」


そんなこんなで、ゲームも休日もすぐに終わっていくのであった。

あとがき→←32



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キエ(プロフ) - ユメさん» 嬉しいお言葉、ありがとうございます! (2019年4月29日 22時) (レス) id: 7ecf668470 (このIDを非表示/違反報告)
ユメ - 内容こってて好きだな (2019年4月29日 1時) (レス) id: 8bc30f3fbe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:キエ | 作成日時:2019年3月31日 22時

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