38「決断」 ページ38
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現在火影様は大名の方々と会談をされており、私たちも直ちに出席するよう言われた。
私の不安など関係なく、だんだんと話が大きくなっていく。
失礼しますといって入室。
綱「ようやく戻ってきたか…」
カカ「火影様この状況、いったい…?」
綱「霧隠れによるテロだ。任務から帰った2名は何らかの術を仕込まれていたようだ。体が水で膨れ、たちまち洪水になる程の水を出して死んでいった」
酷いやり方…。
『やっぱり私のせいで…』
綱「いや、あっちの要求を断ったのは私の判断だ。Aは悪くない。ただ…」
大名「こうも簡単に国境を破られては、木の葉も危険じゃ。次は戦争にもなるだろう」
綱「今の木の葉は弱っている…立て直す間もなく攻め入られたら、甚大なる被害が出る」
大名「それで、今後Aをどうするかを決めるのじゃ」
しばらくの沈黙。
悲惨な仲間の死。
現状維持の場合の被害予測。
そして何より、私をこの場に呼んだこと。
今私は、意見を求められている。
……結局こうなるのか。
『霧隠れに行きます』
カカ「A…」
『母を助ける為なら本当は覚悟してたんです。それでも残れる可能性があるのなら、希望を託してみたかった……。でも、それよりも大切にすべきものが里のみんなの命です』
よく泣いてしまう私でも、こんな時こそ忍びの意地で泣くまいと堪えた。
耐え忍ぶことが、忍びの生き様だと学んだ。
大丈夫。私は忍者なんだから。
大名「よく決断してくれた」
もうこれで迷わなくていい。
カカ「Aは木の葉の情報を持った忍びです。もしそれを利用して木の葉を襲撃させるようなことがあれば……それこそ危険なのではないでしょうか!」
もともと木の葉には手を出させない条件だったらしい。でも念には念を
『日向一族と同じような呪印を施して下さい』
綱「わかった、用意させる。これで異論はないなカカシ」
カカ「しかし……その術は日向の血が田里に行かぬよう、呪印で殺す為でもあったはずです。写輪眼の持ち主であるAを、渡していいんですか……!」
綱手様はジッ睨むだけ
大名「カカシよ、こんなに聞き分けのないやつではないだろう?」
それだけ里は危険に晒されてるということ。
先生は例え大名様の前でも、守ろうと必死になってくれてる。ありがとう、カカシ先生。
カカ「わかっています。でも」
先生の議論には向いていない思いが、小さく溢れおちる
「Aは……私の教え子なんです……」
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石セー(プロフ) - じゅりさん» じゅりさん初めまして!読んで下さってとっても嬉しいです^ ^ありがとうございます!更新頑張りますー! (2019年5月20日 21時) (レス) id: 34e5e194e4 (このIDを非表示/違反報告)
じゅり(プロフ) - 初めまして!更新楽しみにしてます頑張ってください! (2019年5月17日 6時) (レス) id: 9e6c1be654 (このIDを非表示/違反報告)
石セー(プロフ) - 名無し65455号さん» 初めまして、コメントありがとうございます。読んで下さってる方がいるんだなあと実感して感動しています。随時更新して行くのでよろしくお願い致します^ ^ (2019年4月3日 22時) (レス) id: 34e5e194e4 (このIDを非表示/違反報告)
名無し65455号(プロフ) - 初めましてこの作品読んでみて楽しみにしていますこれからも更新頑張って下さい! (2019年4月3日 13時) (レス) id: 1e5a33a9df (このIDを非表示/違反報告)
石セー(プロフ) - 咲空さん» コメントとっても嬉しかったです。ありがとうございます!おかげさまで少し自信を持てました。主人公設定まだまだあるので楽しみにして頂ければ幸いです^^ちょうどプロットを練り直していたので更新が止まってしまいました。近々更新を再開します。 (2019年4月2日 16時) (レス) id: 34e5e194e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:赤成 | 作成日時:2019年3月10日 16時