おこな話 ページ27
A視点
ごめんなさいとは？
君ここまでのくだりでなんかしたっけ？
傑「……たら…………よ………た」
A『え？』
ボソボソとこの至近距離でも聞こえるか聞こえないかほどの声で傑くんが喋った。
A『ごめん傑くん、もう一回言って
聞こえなかった』
そして傑くんの口から出た言葉は俺を更に困惑させた。
傑「あの時、私が死んでいたら良かった」
は？
何で傑くんがそんな事を言うの？
あの時って俺が死んだ日のこと？
もしかしてそれに対して謝ってるの？
なんで？
確かにあの日俺は死んだよ？
でもさ傑くん、今またこうして会えたんだからそれで良いじゃん？
何で傑くんが死んでいれば良かったって話になるの？
傑くんは何も悪くないじゃん。
俺は傑くんの頬を両手でガッと掴んで下を向いていた傑くんと無理矢理目を合わせた。
突然のことで驚いたのか傑くんの目は困惑の色を見せ揺れていた。
でもこれだけは伝えなきゃと思い、大きく息を吸い込む。
A『傑くんは悪くない！！！！』
傑「………！！」
思ったより声が出た事に自分でも驚きながら続ける。
奏『確かに俺は死んだよ⁉でもそれ
については全然気にしてない‼
だって生きてる限り、死ってい
うのはすぐ側にあるもんだし⁉
でも俺は許さない‼』
ここまでノンブレス。
そして一拍置いて続ける。
傑くんがすごく困った顔になってるのなんて知らない。
A『自分が死ねば良かったなんて言
った事！絶対に許さない！！』
傑くんは良い子だ、とても優しい子だ。
だからあの日俺が目の前で死んだ事を自分のせいにして今まで生きて来たんだと思う。
きっと死ぬ前の自分だったら傑くんと同じ状況になったら傑くんと同じ事を言ったかもしれない。
だけど今は違う。
A『傑くんのバカ！！何でもっと自
分のこと大事にできないの！？
じゃあ俺は、俺が死んで良かっ
たって言うよ！？だって傑くん
にあんな痛い思いして死んでほ
しくないし！？』
傑「っ！！」
先ほど思った事をぶち撒ける。
誰だってそうだ。
喉が痛くなって、吐き出した思いと共に出てきた涙。
どうにか堪えようとするものの、
際限なく溢れてくる涙に嫌気がさす
そのまま傑くんの胸にしがみつき頭をグリグリと押し付ける。
わかってよ、傑くん。
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ピッピッピ(プロフ) - ご指摘ありがとうございます。単行本見返して来ました、りくがんでした。申し訳ないですm(_ _)m (2021年5月14日 18時) (
レス) id: ae135d7734 (このIDを非表示/違反報告)
0we326253851t8w(プロフ) - ろくがんじゃなくてりくがんだと思います(￣▽￣)違ってたらすみません (2021年5月7日 19時) (レス) id: 4bc710088c (このIDを非表示/違反報告)
ピッピッピ(プロフ) - ノルゼリイさん» コメントありがとうございますm(._.)mそう言っていただけて嬉しいです、これからも読んでいただけると嬉しいです^_^ (2021年2月24日 18時) (レス) id: ae135d7734 (このIDを非表示/違反報告)
ノルゼリイ(プロフ) - すっっごいこの作品好きです！ 上手く伝えられないのですが、初めの主人公の死を王道ではない、死に方、かつその後のキャラの成り行き？？？ みたいな、好きです。 興奮して語彙力低下中の人より。 (2021年2月24日 18時) (レス) id: 8f5d447aaf (このIDを非表示/違反報告)
ピッピッピ(プロフ) - ぼちぼちやって行きますのでよろしくお願いします。m(._.)m (2021年2月22日 21時) (レス) id: ae135d7734 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ピッピッピ | 作成日時：2021年2月22日 17時
