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2話 全ての感覚で ページ4

〜伊黒side〜
 



伊黒「……女?」



瞬きも呼吸もままならない、

俺は思わず息を呑んだ。





その女は、怪しいほどに青白く輝く美しい満月と一面の雪景色を背景に、

悲しいほど美しく髪をなびかせ、天を仰いでいた。









血に染まった彼女の日輪刀さえ、美しく見える。









まるで時間が止まったようだ。








肌に傷がつきそうな程の冷たい風も




森のざわめきも





このむせ返る血の匂いも





 





何も感じない。









ただただ、俺の全ての感覚は彼女だけを感じていた。

彼女だけを感じていたかった。









心音が速まるのが自分でもわかる。
 


彼女は一体………









すると、汚い声が俺の耳を汚した。

鬼「…ゆ、許さない、殺ス、殺してやる!!!」



その声で俺は一気に現実に引き戻される。



一体の鬼が崖下から彼女に向かって飛び出した。




ザシュッ



俺はその鬼の首を切った。








鬼の返り血が派手に散る。








A「……どうして?」


今にも消えてしまいそうな声で彼女が聞く。





彼女の頬には汚らわしい鬼の返り血と

美しく透き通る涙が伝っていた。





なぜ?こんなにも胸が締め付けられる?


この息苦しさは何だ?








はらり






結論も出ないうちに、

俺は彼女を抱き寄せていた。









少し驚いた彼女を尻目に

俺は彼女の頬を伝う美しい滴を拭き取る。









伊黒「お前、俺の継子にならないか」

3話 蛇柱様→←1話 出会い



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設定タグ:鬼滅の刃 , 伊黒小芭内   
作品ジャンル:アニメ
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みぃたん(プロフ) - 林檎さん» ありがとうございます!続編はもっともっと楽しんでいただけように、がんばって書きます♪ぜひぜひ覗いてみてくださいね! (2020年2月4日 0時) (レス) id: 0d90eb6cba (このIDを非表示/違反報告)
みぃたん(プロフ) - ドラゴンちゃんさん» 応援ありがとうございます!続編も少しずつではありますが更新していきますのでそちらも読んでいただけると嬉しいです♪ (2020年2月4日 0時) (レス) id: 0d90eb6cba (このIDを非表示/違反報告)
みぃたん(プロフ) - 夏蜜柑さん» 続編も伊黒さんの魅力たっぷりに書けるようにがんばりますね♪いつもありがとうございます! (2020年2月4日 0時) (レス) id: 0d90eb6cba (このIDを非表示/違反報告)
みぃたん(プロフ) - カンナさん» ありがとうございます!伊黒さん素敵ですよね!またよろしければ続編も見てくださると嬉しいです♪ (2020年2月3日 23時) (レス) id: 0d90eb6cba (このIDを非表示/違反報告)
林檎 - うわあああ(嬉しさの叫び) 楽しかったです!推しは伊黒さんです!楽しかったです!(大切なことなので二回言いました) (2020年2月1日 22時) (レス) id: 618a98841b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みぃたん | 作成日時:2020年1月13日 11時

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