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23話 失態 ページ25

樹海の奥は酷い有様だった。

あちこちに食い荒らされた死体が散らばっており、
一面が血の海だった。

また、ここの木々はまるでその血を吸って成長したかの如く、葉や幹さえも心なしか赤に染まっていた。


甘露寺「なんて酷いの…さすがにキュンとしないわ…」

A「そうですね…これは酷い」


私も甘露寺さんもあまりの光景に言葉を失っていた。







?「うわあああ」


A・甘露寺「!?」


今きた道から、叫び声が聞こえる。
 



バッ




甘露寺「私、助けてくるわ!Aちゃんはこの辺りの様子の確認をお願い!」


そう言う甘露寺さんはすでにかなり小さくなっていた。さすが柱だな… 一瞬であんな遠くまで…

何より行動に迷いがなかった。


A「私はこの辺の鬼でも片付けますか…」









4体、5体、6体…
次々に現れる鬼を切っていく。

一体、ここには何体の鬼がいるんだ…


甘露寺さんも中々戻らない。


このあたりの鬼は全て切ったし、完全に手持ち無沙汰。


早く終わらせて帰りたいし…
ここは、甘露寺さんを待つのがベターだろうけど、


A「先に進んでみますか」

私は一人でさらに先に進むことにした。









樹海の一番中心となる場所に辿りついた。
そこは、今までの景色とまるで違う世界を連想させた。

一面に白い花が美しく広がっていたのだ。


A「わあ」

思わず声が漏れてしまう。


そして、私はあることに気付く。

この花、もしかして



A「ハナミズキ?」


師範のくれたあの簪についていた花にそっくりだった。また師範のことを考えて心を痛める。


すると、ふわりと花びらを散らせ、
花の匂いと共に強い風が吹く。



A「!?」
 
それは一瞬の出来事だった。







ドカンッ







A「ぐっ…」

やられた…。全く気配がしなかった…
きっとこれはただの鬼じゃ…

その考えは、すぐに確信に変わる。


鬼「おお、すごいすごい。俺のこの一撃をかわすなんて、心臓狙ったのによお。これは評価に値する。」

パチパチと手を叩く鬼は、今までの鬼と力も体格も
目の模様も何もかも違った…
 
そう、

A「下弦の弐?」

鬼の目にはそう刻まれていた。


鬼「しかも、お前鬼殺隊の女か。うまそうだなあ。強くて、しかも、美しい女だなんて。久しぶりのご馳走だ」

ジュルリ

鬼は口元を拭った。




やばいどうする…

まず、問題はさっき受けた一撃だ。



そう、私の右腕は粉々に折られていたのだ。

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設定タグ:鬼滅の刃 , 伊黒小芭内   
作品ジャンル:アニメ
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みぃたん(プロフ) - 林檎さん» ありがとうございます!続編はもっともっと楽しんでいただけように、がんばって書きます♪ぜひぜひ覗いてみてくださいね! (2020年2月4日 0時) (レス) id: 0d90eb6cba (このIDを非表示/違反報告)
みぃたん(プロフ) - ドラゴンちゃんさん» 応援ありがとうございます!続編も少しずつではありますが更新していきますのでそちらも読んでいただけると嬉しいです♪ (2020年2月4日 0時) (レス) id: 0d90eb6cba (このIDを非表示/違反報告)
みぃたん(プロフ) - 夏蜜柑さん» 続編も伊黒さんの魅力たっぷりに書けるようにがんばりますね♪いつもありがとうございます! (2020年2月4日 0時) (レス) id: 0d90eb6cba (このIDを非表示/違反報告)
みぃたん(プロフ) - カンナさん» ありがとうございます!伊黒さん素敵ですよね!またよろしければ続編も見てくださると嬉しいです♪ (2020年2月3日 23時) (レス) id: 0d90eb6cba (このIDを非表示/違反報告)
林檎 - うわあああ(嬉しさの叫び) 楽しかったです!推しは伊黒さんです!楽しかったです!(大切なことなので二回言いました) (2020年2月1日 22時) (レス) id: 618a98841b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みぃたん | 作成日時:2020年1月13日 11時

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