溶けるほどの…� �バレンタインリク＊ ページ9
カチャカチャ
今日の屋敷は金属がぶつかり合う音と
甘い香りでいっぱいになっていた。
A「えっと、次は…」
そう。
私はチョコレートという洋菓子を作っている。
というのも、もうすぐバレンタインというイベントがあるということを甘露寺さんから聞いたからだ。
バレンタインでは、好きな男性に女性からチョコレートを送るらしい。
そう聞いて、すぐに小芭内さんの顔が浮かんだ。
いつも私を大切にしてくれる大好きな彼
私はいつも優しくしてもらうばかりで、
あまりお返しをできていないと感じていた。
だから、この機会にいつもの感謝の気持ちと
改めて私の気持ちをきちんと伝えたいと思ったのだ。
でも、チョコレートなんてお洒落な洋菓子作ったことない。
今日はとりあえず練習かな、なんて思いながら作業を進めていると…
伊黒「さっきからこの甘ったるい匂いはなんだ」
A「あ！小芭内さん！入っちゃだめですよ！台所の扉にも貼り紙してたじゃないですか…」
伊黒「これのことか？」
『A、台所使用中。絶対に入っちゃだめ！』
私の用意した紙はぐしゃりと一握りされたようでしわだらけになっていた。
伊黒「入るなも何もここは俺の屋敷だ。それに愛おしい女が秘密で何かをしていたら、気が気でなくなるのが男というものと知らなかったか？」
彼はいつものように私の腰に手を回し
甘い声を響かせる。
A「…で、でも」
彼は容易くそんなことをしてくるが、
私は未だに触れられるだけで心拍が上がってしまう。
伊黒「しかし、これはなんだ？匂いは甘味のようだが、見たことがない…」
器の中を覗き込んだ彼は、
顎に手をやり考え込んでいた。
まだまだチョコレートはメジャーな食べ物ではない。
いくら博識な彼だとしても、知らなくて当然だ。
A「これは、チョコレートという西洋の甘味です」
伊黒「チョコレート？ふむ…」
一言そういうと、彼は作業を続ける私とチョコレートをじっと見つめていたが、
バッ
一瞬のうちにチョコレートの入っていた器が消えた。
落ちた音もしなかった、
瞬きもする間も無くこんなことできるのは…
A「小芭内さん、返してください…」
私は急に背中を見せた犯人に声をかけた。
伊黒「味見してやる」
そう言って聞かない彼からチョコレートを取り返そうと手を伸ばす
A「だめです！返してくだ…」
ガタン
大きな音が響いた。
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みぃたん(プロフ) - りゅうさん» リクエストありがとうございます！ただ、私があまりキメツ学園を知らなくて良ければ違うご希望があればそちらで書かせて頂けたらと思います。申し訳ありません…。 (2020年2月29日 10時) (
レス) id: 0d90eb6cba (このIDを非表示/違反報告)
りゅう - リクエストで、キメツ学園風にしてください！ (2020年2月25日 23時) (レス) id: c617ab8f6d (このIDを非表示/違反報告)
みぃたん(プロフ) - ゆるりさん» 応援&リクエストありがとうございます！風邪も仲直りもいいですね！！ぜひ書かせてください！これからも応援よろしくお願いします♪またリクエスト頂けたら嬉しいです！ (2020年2月11日 16時) (レス) id: 0d90eb6cba (このIDを非表示/違反報告)
ゆるり - 再度申し訳ございません。 ゆるりです。 リクエストもう一つ 思い付いたので書かせていただきます 『伊黒さんが風邪をひく』というのは どうでしょう？ストーリーはおまかせします。長文失礼しました。 なんなら切腹致します！これからも 頑張ってください！ (2020年2月8日 23時) (レス) id: f0f1fd8f38 (このIDを非表示/違反報告)
ゆるり - いつも頑張ってますね！応援してます！そんなところで、リクエストです。 ちょっとしたことで『喧嘩』から『仲直り』的な事かけませんかね…? 採用お願いします！そして無理だけはしないでください！ (2020年2月8日 23時) (レス) id: f0f1fd8f38 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みぃたん | 作成日時：2020年2月2日 23時
