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俺らは大倉の担当医に話を聞きに行った。
そこで、想像以上に大倉の病気が深刻であることを知ることになった。
「大倉さんの膵臓ガンはステージ4まで進行していて、外科手術は不可能な状態です。よって根治は難しく、投薬療法はあくまで延命のための措置にしかなりません。もし、延命を望まないのであれば、余命は半年ほどでしょう。ただ治療しても、それに対するストレスや体の負担で却って余命を短くすることもあります。心や体のケアをしながら最期を待つというのも選択肢の一つです。」
淡々と話す医者に苛立ちすら覚えた。
俺らは大倉に生きててほしい。でも、それは大倉を苦しめることになるんだろうか。
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作者名：白い月 | 作成日時：2019年8月16日 20時
