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屋上から二人で渋谷を見下ろす。緊張からか、はたまた気まずさからか、お互い無言のままだった。私は無言に耐えきれずに口を開く。

「えっと、コナンくん、何をするんだろうね」

ああもう今の言い方ぎこちなさ過ぎるでしょ。ここに来る途中、「問いただしてやる」なんて勢いで大口を叩いたことを少し後悔しつつ、「ハハハ」とこれまたぎこちない笑みを浮かべた。

「さあ……でも彼なら止められるんじゃないかと、そんな気がするよ」

私の態度に口出すわけでもなく、零はそう言った。彼を見上げると、不安なんて一切ない、そんな顔をしていた。液体火薬を止められなかったら私達だって巻き込まれて、ただじゃ済まないというのに。

「……うん」

奇遇だな、私もコナンくんなら何だって出来るんじゃないかって、そんな気がしてたまらない。



やがてスクランブル交差点を中心に巨大なサッカーボールが膨らみ始めた。
月明かりを背に、スケボーに乗ったコナンくんがサッカーボールに飛び上がる。彼が着地すると同時にサッカーボールは勢いよく収縮していった。
液体火薬はサッカーボールによる圧力で見事にせき止められ、事なきを得た。

「見れば見るほど恐ろしいね、コナンくんは」
「ああ、本当に恐ろしい子だよ」

まさか本当に止めてしまうなんて。凄すぎてもはや言葉では言い尽くせない……。
下を見れば公安が中心となり、渋谷に中和剤を撒いていた。これならすぐに何とかなりそうだ。今度、必死に動いてくれた部下たちを労ってあげないといけないね。

「ここにいたんだね」

そう言って屋上に入ってきたのはコナンくんだった。


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少し修正を加えました。随分時間が経ってしまい申し訳ないです

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設定タグ:名探偵コナン , ハロウィンの花嫁 , 降谷零   
作品ジャンル:アニメ
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きりきりまい(プロフ) - ユリアさん» コメントありがとうございます。最後まで読んでいただきありがとうございました!感想が励みになります、新作も書こうと思っているのでまたどこかでお会いできたらいいですね。本当にありがとうございました!! (2023年4月30日 15時) (レス) id: fbf43580c0 (このIDを非表示/違反報告)
ユリア(プロフ) - とても面白かったです!お疲れ様でした (2023年4月30日 7時) (レス) @page37 id: 35eeb15dbe (このIDを非表示/違反報告)
きりきりまい(プロフ) - 未零 ♪mirei♪さん» コメントありがとうございます!未零さんの作品も楽しく読ませて頂きました。お互い完結まで頑張りましょう! (2022年12月29日 8時) (レス) id: fbf43580c0 (このIDを非表示/違反報告)
未零 ♪mirei♪ - 私も、ハロウィンの花嫁の小説作っているんですけど…作品の進みが、尋常じゃないほどすごいです!!!!!!同じ、小説を作っている身として尊敬します!更新待ってます!! (2022年12月24日 23時) (レス) id: 8da36c452f (このIDを非表示/違反報告)
きりきりまい(プロフ) - 名無しさんさん» コメントありがとうございます。そのお言葉が励みになります。自分のペースで最後まで更新していこうと思うので、最後までお付き合いよろしくお願いします! (2022年11月23日 1時) (レス) id: fbf43580c0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きりきりまい | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2022年7月1日 18時

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