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しばらくして、屋上へ続く扉がバタンと大きな音を立てて開いた。
出てきたのは……クリスティーヌさん──いや、彼女がプラーミャか。
「遅れてやがる……」
彼女は憎々しげに舌打ちをする。切羽詰まっているのか、隅に身を潜めている私にはまだ気付いていない様子だ。
「もう諦めたら?クリスティーヌさん。いや、プラーミャって呼んだ方がいいか」
コナンくんが勝ち誇ったように告げる。推測通り、クリスティーヌさんがプラーミャのようだ。
「お前、一体何者だ」
「江戸川コナン……探偵さ」
「探偵だと?」
2人の会話を聞きながら、私はコナンくんのもとへ歩いていく。そろそろ隠れているのも飽きてきた頃だ。プラーミャは私に気付き、何か言おうとしたがコナンくんによって遮られた。
「あんたの計画は失敗だよ。ナーダ・ウニチトージティはあんたを追って世界中どこまでもついてきた。そして流石のプラーミャも追い詰められ、起死回生となる計画を立てた」
「なるほど、彼らを一箇所に集めて爆弾で一気に始末するつもりだった」
コナンくんの話を聞き、最後のピースがカチッとはまったように全てを理解した。
「探偵を名乗るだけはある……その通りだ。まず私は引退するというデマを流し、それから村中に近付いた」
そして村中さんに脅迫状を寄越した。プラーミャがこれを最後に引退するとなればナーダ・ウニチトージティは復讐のために総動員でやってくるに違いない。予想通り、彼らは全員やって来た。
「でも目的はそれだけじゃないでしょ?あなたはプラーミャを目撃した人を全員殺害してきた……だけど」
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きりきりまい(プロフ) - ユリアさん» コメントありがとうございます。最後まで読んでいただきありがとうございました!感想が励みになります、新作も書こうと思っているのでまたどこかでお会いできたらいいですね。本当にありがとうございました!! (2023年4月30日 15時) (レス) id: fbf43580c0 (このIDを非表示/違反報告)
ユリア(プロフ) - とても面白かったです!お疲れ様でした (2023年4月30日 7時) (レス) @page37 id: 35eeb15dbe (このIDを非表示/違反報告)
きりきりまい(プロフ) - 未零 ♪mirei♪さん» コメントありがとうございます!未零さんの作品も楽しく読ませて頂きました。お互い完結まで頑張りましょう! (2022年12月29日 8時) (レス) id: fbf43580c0 (このIDを非表示/違反報告)
未零 ♪mirei♪ - 私も、ハロウィンの花嫁の小説作っているんですけど…作品の進みが、尋常じゃないほどすごいです!!!!!!同じ、小説を作っている身として尊敬します!更新待ってます!! (2022年12月24日 23時) (レス) id: 8da36c452f (このIDを非表示/違反報告)
きりきりまい(プロフ) - 名無しさんさん» コメントありがとうございます。そのお言葉が励みになります。自分のペースで最後まで更新していこうと思うので、最後までお付き合いよろしくお願いします! (2022年11月23日 1時) (レス) id: fbf43580c0 (このIDを非表示/違反報告)
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