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「さすがコナンくん……」
感心の域を越えてもはや呆れてしまいそうだ。コナンくんがいなくなっていて焦ってしまったからと、考え無しにここまで突っ走ってきた私とは大きく違うな……。
更にコナンくんは落ちていたカボチャの被り物を蹴り上げ、高木刑事に拳銃を向けていた男にクリーンヒット。男は衝撃で後ろに倒れ、高木刑事は何とか解放された。
「そこまでにしておいたら?僕たちが争って一番得をするのはプラーミャだよ」
近くにいた男がコナンくんに拳銃を向けてロシア語で叫ぶ。何言ってるんだ、死にたいのか……と言った脅しのような言葉である。
私はサッとコナンくんを自身の後ろに庇った。拳銃を向けられていても決して臆することのない勇敢なコナンくんだが、彼に何かあってはいけないから。
「来るな!ここは子供の来るところじゃない!」
プラチナブロンドの彼女が苦い表情で男の拳銃を制する。そして彼女もまたロシア語で何かを叫んだ。
──我々は止める、プラーミャの息の根を。
彼女は確かにそう言った。直後、全ての照明が消え、周りは真っ暗に。慌ててキョロキョロと周りを見るが全く見えなかった。
「すぐに明かりを用意しろ!逃がすな!」
風見さんの声を聞き、私はペン型のライトを胸ポケットから取り出した。前方を確認してみるが先程までいた彼らが見当たらない。
明かりがついた時、彼らは一人残らず消えていた。
「コナンくん、何ともなかった?」
「うん、大丈夫だよ」
「そう?なら良いんだけど」
無茶をする彼のことだからと思い、念の為確認をしておく。何もないなら良かった。
そうして私たちは千葉刑事の奪還に成功し、警視庁へと戻ったのだった。
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きりきりまい(プロフ) - ユリアさん» コメントありがとうございます。最後まで読んでいただきありがとうございました!感想が励みになります、新作も書こうと思っているのでまたどこかでお会いできたらいいですね。本当にありがとうございました!! (2023年4月30日 15時) (レス) id: fbf43580c0 (このIDを非表示/違反報告)
ユリア(プロフ) - とても面白かったです!お疲れ様でした (2023年4月30日 7時) (レス) @page37 id: 35eeb15dbe (このIDを非表示/違反報告)
きりきりまい(プロフ) - 未零 ♪mirei♪さん» コメントありがとうございます!未零さんの作品も楽しく読ませて頂きました。お互い完結まで頑張りましょう! (2022年12月29日 8時) (レス) id: fbf43580c0 (このIDを非表示/違反報告)
未零 ♪mirei♪ - 私も、ハロウィンの花嫁の小説作っているんですけど…作品の進みが、尋常じゃないほどすごいです!!!!!!同じ、小説を作っている身として尊敬します!更新待ってます!! (2022年12月24日 23時) (レス) id: 8da36c452f (このIDを非表示/違反報告)
きりきりまい(プロフ) - 名無しさんさん» コメントありがとうございます。そのお言葉が励みになります。自分のペースで最後まで更新していこうと思うので、最後までお付き合いよろしくお願いします! (2022年11月23日 1時) (レス) id: fbf43580c0 (このIDを非表示/違反報告)
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