21 ページ22
.
今この空間には捜査一課の警部や公安警察がいる。佐藤さんはその中心でバチンと音を鳴らして打ったのだから全員それを目撃したわけで……これが上に報告されれば懲戒処分待ったナシ。
最悪の場合は……なんて考えそうになったところでコナンくんから返信が来た。そうだね、今は高木さんが最優先だ。
それにしてもコナンくんはなんて所に行ってるんだ……地下に通じる扉を通っていくとは。絶対そこ立ち入り禁止だって。
風見さんたちの所をそっと離れて私も地下へ向かう。地下鉄の線路を横目に道なりに進むと、途中で倒れている人を見つけた。
駆け寄ってみたがどうやら寝ているらしい。コナンくんの麻酔銃かな？それに近くに転がっているカボチャの被り物、さっき高木さんを攫った人たちの物だ。
つまりこの先に高木さんたちがいる、と言うことだな。
拳銃をホルスターから引き抜き、体を極力低く構える。向こうへ通じる扉をそーっと開き、中を伺う。柱に気絶したままの千葉刑事、陣平に変装した高木刑事、それを囲む恐らく攫った人たち。何か話しているようだけど上手く聞こえない。
ゆっくり扉を閉めて、ほとんど這うように進む。前を見ると少し先の方にコナンくんがいた。
コナンくん！と叫びたくなったが、そんなことをしては私もコナンくんも危ないので心の中に留めて、こっそりと近付いて話す。
「コナンくん」
「Aお姉さん。この人たち、爆弾の解体法を松田刑事から聞きたかったみたいだよ」
なるほど、だから陣平を……。
「理由は分かったけど、このままだとどうすることも出来ないね」
「大丈夫、もうすぐ佐藤刑事たちがやって来るはずだよ」
コナンくんが不敵な笑みでそう言った直後、バンと豪快に扉が開いた。
「警察だ、全員そこを動くな！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 337人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
きりきりまい(プロフ) - ユリアさん» コメントありがとうございます。最後まで読んでいただきありがとうございました！感想が励みになります、新作も書こうと思っているのでまたどこかでお会いできたらいいですね。本当にありがとうございました！！ (2023年4月30日 15時) (
レス) id: fbf43580c0 (このIDを非表示/違反報告)
ユリア(プロフ) - とても面白かったです！お疲れ様でした (2023年4月30日 7時) (レス) @page37 id: 35eeb15dbe (このIDを非表示/違反報告)
きりきりまい(プロフ) - 未零 ♪mirei♪さん» コメントありがとうございます！未零さんの作品も楽しく読ませて頂きました。お互い完結まで頑張りましょう！ (2022年12月29日 8時) (レス) id: fbf43580c0 (このIDを非表示/違反報告)
未零 ♪mirei♪ - 私も、ハロウィンの花嫁の小説作っているんですけど…作品の進みが、尋常じゃないほどすごいです！！！！！！同じ、小説を作っている身として尊敬します！更新待ってます！！ (2022年12月24日 23時) (レス) id: 8da36c452f (このIDを非表示/違反報告)
きりきりまい(プロフ) - 名無しさんさん» コメントありがとうございます。そのお言葉が励みになります。自分のペースで最後まで更新していこうと思うので、最後までお付き合いよろしくお願いします！ (2022年11月23日 1時) (レス) id: fbf43580c0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
