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涙すら引っ込んでしまうほど痛い体に鞭を打ち、どうにか立ち上がる。視界が上下左右に揺れて歪んでいる。そのせいで真っ直ぐ立てないし、真っ直ぐ歩けない。
ヒールのないパンプスを選んでいて良かった、もしヒールがあったらこの時点でコケるか足をくじいていた。
「零、風見さん……」
よろよろと生まれたての子鹿よろしく一歩ずつ歩いていく。その一歩すら大した歩幅ではなく2人中々とは距離が縮まらない。
その時黒いマントを被り、死神のようなマスクを付けた人が現れた。心にしまわれていた記憶が決壊したダムのように溢れていく。
アイツは、アイツは3年前の……！
死神は零の方へ近付いていく。零も気付いたようで向こうに何か話しているようだった。死神は零に手を伸ばし、私には目もくれずどこかへ消え去ってしまう。
一体零に何をしたの、零は大丈夫なの？それと、早く風見さんを引き上げないと。
だけど伸ばした手は彼らには全く届かない。
ああだめだ、視界が霞んできた。脚の力も抜け、膝から崩れ落ちる。気を失いかけているんだ、私。
だめだめ、こんなところで気を失っている場合じゃない。起きろ、零の所へ行け私。
自分を叱咤するも、本当に限界なのか指先すら動かせない。
ごめん、零──
「A！しっかりするんだ！A！」
目を閉じる前、最後に見たのは首に何かが取り付けられた零の顔だった。
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きりきりまい(プロフ) - ユリアさん» コメントありがとうございます。最後まで読んでいただきありがとうございました！感想が励みになります、新作も書こうと思っているのでまたどこかでお会いできたらいいですね。本当にありがとうございました！！ (2023年4月30日 15時) (
レス) id: fbf43580c0 (このIDを非表示/違反報告)
ユリア(プロフ) - とても面白かったです！お疲れ様でした (2023年4月30日 7時) (レス) @page37 id: 35eeb15dbe (このIDを非表示/違反報告)
きりきりまい(プロフ) - 未零 ♪mirei♪さん» コメントありがとうございます！未零さんの作品も楽しく読ませて頂きました。お互い完結まで頑張りましょう！ (2022年12月29日 8時) (レス) id: fbf43580c0 (このIDを非表示/違反報告)
未零 ♪mirei♪ - 私も、ハロウィンの花嫁の小説作っているんですけど…作品の進みが、尋常じゃないほどすごいです！！！！！！同じ、小説を作っている身として尊敬します！更新待ってます！！ (2022年12月24日 23時) (レス) id: 8da36c452f (このIDを非表示/違反報告)
きりきりまい(プロフ) - 名無しさんさん» コメントありがとうございます。そのお言葉が励みになります。自分のペースで最後まで更新していこうと思うので、最後までお付き合いよろしくお願いします！ (2022年11月23日 1時) (レス) id: fbf43580c0 (このIDを非表示/違反報告)
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