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銃声は響いたものの、体に一切痛みがなかった。応援に駆け付けた班長が車のドアで銃弾を防いでくれたからだった。
「班長！」
陣平が彼の名を呼ぶ。緊迫した表情の中に安堵の色が広がった。
班長は相手を視界に捉えたまま、ドアを持って相手に突っ込んだ。
「Aも生身で銃弾を受け止めようとするんじゃねえ！」
「ごめん！でも助かった！」
相手はそれをひらりと躱す。しかし続けて駆け付けた景光の回し蹴りが直撃し、拳銃を奪われてしまった。
「景光！」
「ゼロは無事？」
遅れて零も戻ってきた。
「すまん、助かった」
「奴が壊した車のドアを持ってきて正解だったな」
5人集まったことで相手は諦めたのか、非常階段へ逃げ出す。景光が数発撃つが、それが相手に当たることはなかった。
「待て！」
景光の声と同時に零、班長、私が続いて外へ出る。相手は手からワイヤーを伸ばし、非常階段から隣のビルへ飛び移ろうとしていた。
「3人とも避けろよ！」
そう言うと、零は拳銃を構え発砲した。銃弾は真っ直ぐ飛んで行き、ワイヤーを撃ち抜く。
零によって支えを失った死神は向かいのビルに激突した。落ちそうなところを片手で手すりを掴み、階段へ乗り上げる。そしてそのまま階段を上がって行った。
「班長！頼む！」
零はスーツの上着を脱ぎ捨て、班長に向かって走り出した。
「マジかよ……！」
その勢いのまま班長の手に足を掛け、向かいのビルへジャンプした。惜しくも一歩足りず、零は死神の1つ下の階に足を着く。
「A、ヒロ、班長！まだ奴の仲間が潜んでいるかもしれない、松田を頼む！」
そう言い残し、死神を追い掛けて階段を上がって行った。
なんて無茶をするんだ零は。いくら零が強いとは言え、あいつだって只者じゃない。さっきから同じ人間とは思えない身のこなしを見せられているっていうのに。
零1人なんて無茶だ。
「私もアイツを追い掛ける！陣平頼むね！」
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きりきりまい(プロフ) - ユリアさん» コメントありがとうございます。最後まで読んでいただきありがとうございました！感想が励みになります、新作も書こうと思っているのでまたどこかでお会いできたらいいですね。本当にありがとうございました！！ (2023年4月30日 15時) (
レス) id: fbf43580c0 (このIDを非表示/違反報告)
ユリア(プロフ) - とても面白かったです！お疲れ様でした (2023年4月30日 7時) (レス) @page37 id: 35eeb15dbe (このIDを非表示/違反報告)
きりきりまい(プロフ) - 未零 ♪mirei♪さん» コメントありがとうございます！未零さんの作品も楽しく読ませて頂きました。お互い完結まで頑張りましょう！ (2022年12月29日 8時) (レス) id: fbf43580c0 (このIDを非表示/違反報告)
未零 ♪mirei♪ - 私も、ハロウィンの花嫁の小説作っているんですけど…作品の進みが、尋常じゃないほどすごいです！！！！！！同じ、小説を作っている身として尊敬します！更新待ってます！！ (2022年12月24日 23時) (レス) id: 8da36c452f (このIDを非表示/違反報告)
きりきりまい(プロフ) - 名無しさんさん» コメントありがとうございます。そのお言葉が励みになります。自分のペースで最後まで更新していこうと思うので、最後までお付き合いよろしくお願いします！ (2022年11月23日 1時) (レス) id: fbf43580c0 (このIDを非表示/違反報告)
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