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56話 影 ページ29

織田君の後を追っていくと、銃声が響く建物についた。もう戦いは始まっているか。でも大丈夫。織田君なら絶対に勝てる。
そう思いながら建物の中に入ると辺りは赤く、赤く染まっていた。織田君は怒らせちゃいけないなぁ

パァン!また一つ銃声が響いた。見るにもう雑魚どもは片付いてる。長との、ジイドとの戦いだ。私は彼らの戦いに終わりが来るまで見守ろう。

それからしばらく時間がたった。最後の銃声が響き、二人が倒れた。今だ!治が来る前にあの”力”を使ってすぐにこの場から離れなければ。

「織田君。御免ね。痛いだろうけど少し動かすよ。」

戦いが終わり、自分は死ぬと思っているであろう織田君を抱えて影の中に”入っていく”。

「異能力『斜陽』。影を通って武装探偵社へ。それと影を使って織田君の幻想を。」

次の瞬間には武装探偵社の事務所の中にいた。そこにいた、与謝野、福沢諭吉は驚いた表情でこちらを見つめていた。ただ一人。江戸川君だけは落ち着いた表情で話しかけていた。

乱歩「与謝野さん。そこの赤毛の人、治療してあげて。もう瀕死の状態だから。」

その声に与謝野さんはハッとして、織田君を渡すように言ってきた。その言葉に素直に従い、与謝野さんに織田君を引き渡す。

乱歩「ほら、まだやること残ってるじゃない。早く行きなよ。」

「ああ、ありがとう江戸川君。彼を、織田君を頼むよ。お礼はまたいつか。『治のもとへ。』」

私が治のもとへ行った後、江戸川君は「全く、ハチャメチャな作戦を作ったものだよ。」と一人呟いていた。
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場所は変わって織田君が戦った建物へ私は来ていた。建物の入り口についたものだから、織田君の幻影のもとへ走り出す。ちゃんと操れていればいいが。

「治!織田君!」

治「姉さん。織田作、姉さんも来た。まだ助かるかもしれない。」

織田「太宰、お前に言っておくことがある。」

治「止めてくれ!まだ助かるかもしれない!いいや、まだ助かる!だからそんな言い方は‥。」

織田「聞け!お前は言ったな。剥き出しの本能に近い場所にいれば生きる理由が見つかるかもしれないと。」

治「嗚呼、言った。だが今はそんなこと・・

織田「見つからないよ。」

治「え?」

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文字数の関係で次行きます。すみません。

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樹羅 - 軍× 区〇 ですよ? (2022年6月11日 17時) (レス) @page43 id: aaaba77e75 (このIDを非表示/違反報告)
八月猫の気紛れ日和(プロフ) - 60話からいきなり飛んで70話になってますが61〜69話はどこにあるのでしょうか? (2020年4月30日 19時) (レス) id: b673373efc (このIDを非表示/違反報告)
クレハ - 月煌さん、有難うございます!頑張ります! (2019年4月14日 21時) (レス) id: ddd19fa939 (このIDを非表示/違反報告)
月煌(プロフ) - すごく良い話ですね!続きとても楽しみです。これからも頑張ってください!! (2019年4月14日 20時) (レス) id: 5c7616bba1 (このIDを非表示/違反報告)
クレハ - 黒白さん。出来る限り善処します! (2019年3月23日 15時) (レス) id: ddd19fa939 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:クレハ | 作成日時:2019年3月3日 14時

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