番外編３ ハニートラップ碌 ページ23
藤堂の手が私の腰に添えられる。私は藤堂の肩に手を置く。二人の踊る準備が終わり、ゆったりとした曲調に合わせて足が動き出す。その光景はまさに、絵画の様だったという。
「藤堂さん、ダンスお上手ね。」
藤堂「有難うございます。鈴木様もお上手ですね。」
「うふふ、ありがとう。・・・私のことは『あかね』って呼んで？」
藤堂「あかね様。これでよろしいですか？」
「ええ、素敵な殿方に呼ばれると照れますわね。」
おっと、曲とダンスが終わった。さぁ、ここからが本番だ。
「一曲終わりましたわね。藤堂さんのお部屋へ行きましょう。」
藤堂「そうですね。さあ、こちらです。」
藤堂が案内したのはあまり人目につかない場所にある一室。成程、助けなど呼ばせない気だな。ま、私には”あの子たち”がいるから多分大丈夫だろう。私専用の”鎌”がね。
藤堂の部屋に入るなり、ベッドの押し倒された。もう情報をはかせる気か。
藤堂「あなた、鈴木財閥の長女ですよね。何か情報を話せ。さもなければ、殺 す」
なんていう藤堂に笑いがこみあげてくる。自分一人ではなく、この部屋にはたくさんの人がいる。きっと自分に何かあった時のことを心配している弱虫なんだろうな。自分は死にたくないからと。
「あは。あははははは！よく言えたもんだねぇ。どうせ、この人数じゃあ私は殺 せないよ。」
藤堂「何なんだ、お前は。鈴木財閥の長女ではない？！」
今更気が付いたみたいだ。でも、ちょっと遅かったね。部屋に入る前なら何とかなってかもしれないのに。
「今更気が付いたの？まあ、ばれたからにはその命、もらうよ。」
今回は死神の鎌を使うまでもなかった。自分で処分するのは嫌だけど、あの子たちの手はできる限り汚したくない。
だが次の瞬間、部屋が真っ赤に染まった。目の前にはそれぞれの武器を持ち、赤く染まった死神のような三人がいた。
「はぁ、私はまだ呼んでないんだけど？紫音、香音、光。」
三人「だってぇ。」
「あぁもう。かわいいから許す！でも次はないよ？分かったね。…それと、ありがとう。」
そういうと、三人の顔が輝いた。 ガチャリ 扉が開く音がした。
治「うわぁ。これまた派手にやったね。けど、これでお仕事終わり。お疲れさま。」
後処理は黒服さんに任せて、家に帰ろ。 ハニトラのお仕事終わり！
長くなってすみません！次から本編行きます！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 203人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
樹羅 - 軍× 区〇 ですよ？ (2022年6月11日 17時) (
レス) @page43 id: aaaba77e75 (このIDを非表示/違反報告)
八月猫の気紛れ日和(プロフ) - 60話からいきなり飛んで70話になってますが61〜69話はどこにあるのでしょうか？ (2020年4月30日 19時) (レス) id: b673373efc (このIDを非表示/違反報告)
クレハ - 月煌さん、有難うございます！頑張ります！ (2019年4月14日 21時) (レス) id: ddd19fa939 (このIDを非表示/違反報告)
月煌(プロフ) - すごく良い話ですね！続きとても楽しみです。これからも頑張ってください！！ (2019年4月14日 20時) (レス) id: 5c7616bba1 (このIDを非表示/違反報告)
クレハ - 黒白さん。出来る限り善処します！ (2019年3月23日 15時) (レス) id: ddd19fa939 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：クレハ | 作成日時：2019年3月3日 14時
