番外編3 ハニートラップ伍 ページ22
森「ほお、中也君が真っ赤に。」
「うん。真っ赤。」
森「あの中也君が真っ赤になったなら才能あるかもね。引き続き練習すること!」
「了解しました!じゃあね。森さん。」
森「あ、待って。このドレス着ない?絶対似合うよ!」
「お断りさせていただきます。」 森「そんな〜。」
私は首領室を出た後、姉さんたちに猛特訓をさせられた。一か月なんてすぐすぎていった。
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「いよいよだね。治。」
治「そうだね、姉さん。大丈夫?緊張…しまくってるね。ガッチガチじゃん。」
そう。私は今ガチガチだ。だって、会場前で固まらない人はいないだろう?少なくとも私は固まる。
でもこれは仕事。失敗はできない。私はただ任務を全うしよう。
治「(お、姉さんスイッチ入ったな。)」
治「さ、行こうか。任務対象の顔と名前、会社名は頭に入ってる?」
「当たり前!全部入ってる。名前は藤堂かおる。会社名は藤堂グループ。主に医療器具を扱ってる。任務対象はかなりの女好きで狙いやすい。だよね?」
治「完璧。ではお手をどうぞ。お嬢様。」
治から差し出された手を取り、歩き始める。
入場すると・・・居た。藤堂だ。此方を見ている。人は第一印象が大事。ちょっと笑いかけておくか。
ニコ よし。藤堂は私に好印象を持ったはず。暫くしたら話しかけに行こう。
「今晩は。貴方、藤堂かおるさんよね。さっき入場したときに私を見ていたけど何か御用?」
藤堂「いえ、あまりにもあなたが美しかったもので。つい見入ってしまいました。お名前は?」
「あら、これは失礼しました。私の名は鈴木あかねよ。」
藤堂「鈴木といえばあの有名な財閥ではないですか!」
「うふふ、私の父のお仕事知ってるの?そうよ。私、鈴木財閥の長女。」
鈴木財閥とは藤堂グループと同じくポートマフィア閣下の財閥。裏社会で知らないものはいないだろう。主に武器の取引をしたりしている。今回名前を借りたのは鈴木財閥の長女の名前。相手は当然信じる。そして私を脅せば何か情報が得られるかもしれないと藤堂は考えているはず。
「ねぇ。少し話しません?一曲踊った後に。」
藤堂「喜んで。話す場所は私の部屋でどうですか。」
藤堂がそう言った後、すぐに音楽が演奏され始めた。藤堂が差し出した手を取り、歩き出す。
「ええ、楽しみだわ。」
Aの口が愉しげに歪んだ。
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樹羅 - 軍× 区〇 ですよ? (2022年6月11日 17時) (レス) @page43 id: aaaba77e75 (このIDを非表示/違反報告)
八月猫の気紛れ日和(プロフ) - 60話からいきなり飛んで70話になってますが61〜69話はどこにあるのでしょうか? (2020年4月30日 19時) (レス) id: b673373efc (このIDを非表示/違反報告)
クレハ - 月煌さん、有難うございます!頑張ります! (2019年4月14日 21時) (レス) id: ddd19fa939 (このIDを非表示/違反報告)
月煌(プロフ) - すごく良い話ですね!続きとても楽しみです。これからも頑張ってください!! (2019年4月14日 20時) (レス) id: 5c7616bba1 (このIDを非表示/違反報告)
クレハ - 黒白さん。出来る限り善処します! (2019年3月23日 15時) (レス) id: ddd19fa939 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:クレハ | 作成日時:2019年3月3日 14時