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俺の人生おわった。てか終わりたい。
ずっと好きだった先輩に運命的に出会えて、テンパって。
挙句の果てには、初対面で告白。
(嫌われた…絶対引かれた…きもいって思われた)
先輩はチャイムが鳴ったから、「ごめんねっ、またあとでね…！」と申し訳なさそうに走って行ってしまった。
ひとりで泣きたかったので、今は保健室のベッドで寝ている。
いつもなら死んでも使いたくない保健室だが、今回はそんなのも気にしてられない。泣きたいものは泣きたいんだ。
「あ゛ー、なんで俺あんなトコで告ったんや…アホ」
そう自分を罵るが、もはやそれも効かないくらい気分は最底辺である。
涙が枯れることはなく、そのままチャイムが鳴って休み時間となった。
(このチャイムもトラウマになりそうやわ…)
そう思いながら毛布にくるまってると
『失礼します』
「！！？」
大好きな声が、また聞こえた。
「あれA、なんか用事でもあった？」
『しんぺい先生、あの…黒髪ぱっつんの男の子って来てないですか？』
２年生だと思うんですけど、と付け加える先輩。
俺の事だ。そう思った。
泣きはらした酷い顔で先輩に会いたくなんてない。
頼むからいないと言ってくれ、と願ったが案の定「居るよー」と言われてしまった。
「ほら、ロボロ、お客さん」
「…先輩」
『！よかった、やっぱりここにいた』
そう言って安心したように微笑む先輩に、またきゅんと胸の高鳴りが聞こえた。
「な、なんで先輩がここに…」
こんなひどい顔で先輩と話しているんだ、もう怖いものはない、という考えで多少話せるようになった俺は、一番気になったことを聞いてみた。
『チャイムが鳴っちゃたから別れちゃったけど、まだちゃんと謝罪も出来てなかったし…』
「や、やとしても普通２年棟に行きません？」
『２年生があの時間に３年棟に居るのは可笑しいかなって思って…だから多分、あそこから一番近い保健室に行く予定だったのかなって思ったの』
別に最初そんな予定はなかったが、そう考えてくれた先輩はいいひとだと思った。
それに、ほんの少しの間だけでも俺の事を先輩が考えてくれていたのだと思うと口角が自然にあがってしまう。
『あ、そうだ…えっと、告白してくれたと思うんだけど…』
そんな一言にぴしりと固まった。
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きつねくん。(プロフ) - 夢見がちさん» とっても嬉しいです！ありがとうございます…！がんばります (3月17日 15時) (
レス) id: b198eaf02a (このIDを非表示/違反報告)
夢見がち - 好きです。文章の書き方とか、表現の仕方とか、もう、最高です。 (3月12日 20時) (レス) id: cc73f1a66b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヴォルペ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/my.php
作成日時：2024年3月10日 1時
