178話(said：Ｆ) ページ28
「お邪魔しま〜す」
「えふびぃ〜！」
玄関で靴を脱いでいると、リビングから満面の笑顔を携えたAちゃんが駆けてきた。
ぼす、と俺のお腹に突っ込んできたAちゃんは、お腹にうりうりと頭を擦り付けた後、俺を見上げて最高の笑顔。
「いらっしゃい、えふびぃ！」
「うわぁぁぁぁ！Aちゃんきゃわゆ〜い！」
普段俺とはこういうスキンシップをしないから凄くびっくりしたけど、めちゃめちゃ嬉しい訳ですよ！
奇声あげながらAちゃん抱きしめて、おでこくっつけながら、もにもにと柔らかい頬っぺたを堪能する。
「いたっ！」
「Aちゃん？」
声を上げて身体を引いたAちゃんに首を傾げると、俺の手を両手でとって隅々まで触り始める。
「えふびぃ、手ェいたい」
「えっ、ほんと？ごめんね、Aちゃん！」
そう言って俺の指先を触りながら、頬を膨らます。
あんまり手袋とか保湿とかしないのと、ずっとコントローラーとかキーボード弄ってるせいで、指先がすっかり荒れてしまってたみたいだ。
そのカサついた指じゃ、子供の肌には刺激が強いかもね。
「まってて！」
くるりと背中を向けて駆けていったAちゃん。
奥の部屋からは、Aちゃんの高めの声が聞こえてくる。
「えふびぃ、手ェ出して！」
戻ってきたAちゃんの言う通りに手を差し出すと、手に持ったチューブのキャップを開けて、中身を俺の掌に。
ふわりと甘い匂いがするクリームを、俺の手にしっかり塗り込んでいくAちゃん。
「あのね、手が痛い時はね、ハンドクリームをつけたらいいんだって！」
きっくんにね、貸してもらったの。
にっこりと笑いながら、一本一本指の先まで丁寧に塗っていく。
右手が終わったら今度は左手も、同じようにクリームを塗り込まれて。
「これでえふびぃの手、もう痛くないね！」
「ありがとうね、Aちゃん！」
任務完了、と言わんばかりに満足気に笑う、Aちゃんの頭を優しく撫でた。
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ねい(プロフ) - 平部員さん» お返事遅くなってしまって大変申し訳ありません。書き終えた私も今後の展開を色々と想像するのが楽しいです。最後まで読んでくださってありがとうございます！ (2018年9月26日 23時) (
レス) id: 3cf28ea1ed (このIDを非表示/違反報告)
ねい(プロフ) - (*´ー｀*)さん» お返事遅くなってしまって大変申し訳ありません。無事完結することが出来ました。読んでくださってありがとうございます。 (2018年9月26日 23時) (レス) id: 3cf28ea1ed (このIDを非表示/違反報告)
平部員(プロフ) - かなり時間が経ってしまいましたが、完結おめでとうございます！！！！完結したいま、この先を想像するのが楽しいです(笑)ほっこりするお話をどうもありがとうございました！！！ (2018年7月22日 17時) (レス) id: 4be846ef1b (このIDを非表示/違反報告)
(*´ー｀*) - 完結おめでとうございます！ (2018年7月20日 19時) (レス) id: 4de10ffa38 (このIDを非表示/違反報告)
ねい(プロフ) - すうさん» ありがとうございます。少しでも彼らの幸せな1場面を書きたいという自己満の思いから書き続けてきましたが、少しでも彼らの幸せがすうさんにも届いていたのなら書き手として嬉しい限りです。彼らにはこれからも笑顔と幸せ溢れる日常を過ごしてほしいと願っております。 (2018年7月12日 20時) (レス) id: 3cf28ea1ed (このIDを非表示/違反報告)
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