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「広斗、コレいいのかよ｣
「」
「……ふーん。」
「何だよ。」
「んーん別に！…ただ、」
「は？」
「後でやったら間に合わないよ？笑」
「…うっせぇ。」
「そう！だから！！この心優しいお兄ちゃんがそこ代わっ…」
「信用できねぇよ、オンナタラシ。」
「ヒドイ！！お兄ちゃんはただ女のコが大好きなだけです！！！だから…」
あれ。それがオンナタラシって言うんじゃない？
てか、え、……女だからって…気使ってくれたんだ。こんなの覗く価値ないのに。
「お風呂ありが…っ！？！」
「Aちゃんかわぃぃぃいいいいいい！！｣
「オイ！！！！！」
ありがとうございました、と声をかける前にナゾの浮遊感。抱っこされてグルグル回って最後にほっぺたチューされそうになってゴチンと大きな音。ハイテンション男の頭には大きなたんこぶが1つ。
｢………Aちゃんごめんなさい。」
｢……大丈夫です。」
｢オイ、コレ下履いとけ。｣
｢ねぇねえAちゃん、ちょっとこっちおいでよ！｣
｢アイツのことは無視していいから。アホがうつる。｣
｢ちょっと！お兄ちゃんをバイキンみたいに言わない！！｣
｢分かったか？｣
｢……はい。｣
｢てか広斗くんも同類でしょ？！自分のスウェット着せて見えるか見えないか楽しんでる変態…ぐぇ｣
なんか…プロレスごっこして遊んでる。おもしろい兄弟だな。あ、たんこぶ増えた。
｢ねぇねえAちゃんて身長いくつ？｣
｢……145です。｣
｢かわぃぃぃいいいいいいいいいいい！！もうなんなのこの可愛さ！？ね、ぎゅーしていい？あ、写真撮っていい？｣
貸してくれたスウェットを履いてみるとやっぱり長い。裾をまくってるとハイテンション男がスマホ片手に近づいてきた。あれ……なんか付いてる。
｢ん？Aちゃん？｣
｢か。｣
｢A？…っ！！！｣
｢え。………痛い。え？｣
｢血、吸われてる。｣
｢…ふ、Aやるじゃん。｣
｢？｣
｢いいから手洗ってこい。ちゃんと石鹸使えよ？｣
｢…ぁ。蚊ね。……あ。あーどうしよ。ねぇねえどうしよ広斗くん。｣
｢…何だよ。｣
｢お兄ちゃん新しい扉開いちゃ…イタイイタイ！！｣
あれ。またプロレスごっこし始めた。
…ホント、
｢仲良い兄弟…。｣
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続く (更新停止中)
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作者名：ふるーつたると。 | 作成日時：2017年12月9日 17時
