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一体、何が起こったの？
背後から突然聞こえた怒声に驚くと右手を引っ張られ何かにどんっとぶつかった。頭は混乱してるけどまだこっち側にいるんだって分かったら、わたしの中の何かがぷつんと切れた。
｢なんで止めるの！？｣
｢テメェ自分が何したか分かってんのかよ！！！！！｣
｢っ、ちゃんと分かってる！分かってないのはアンタの方でしょ！？なんで止め…っ！！！」
｢行くな…オマエにはまだ、早すぎる」
見ず知らずの人なのにその声と温もりに全身の力が抜けた。わたしが人前で泣くなんて…。
「あの…ありがとうございました。」
「別に。」
「本当にすみませんでした。」
「オイ待て。」
「…？」
「ついて来い。」
わたしの右手を掴むと眩しい大通りを抜けて裏に入った所のいかにも怪しい雰囲気のアパートの前で足を止めた。そして、
｢…来い。」
いかにも怪しい雰囲気が漂う中へわたしは足を踏み入れた。
｢あ、広斗くんおかえり！てか遅い！！！こんな時間まで何シテたの！？お兄ちゃん心配し…
出迎えて(？)くれたのは、目がびよーんて飛び出そうでアゴが外れそうなくらい驚いてる男の人。
｢えーと広斗くん、これはどーゆーコト？｣
｢｣
｢え。無視？！あのね、お兄ちゃんに説明し…」
｢オイ、何してんだよ入れ。」
｢…ゎ。｣
さっきからまるで空気みたいな扱い方でかわいそうなんて考えてたら家(？)の中へIN。あ、お邪魔しま…
｢ちょっと待てぇぇぇえええええええ！！｣
ただいまの時刻夜中の2時なのにさっきからハイテンションな男は、わたしの足元を見て顔面蒼白。てか何でこんな元気なの。絶対頭おかしい人だ。
｢うっせ…｣
｢広斗くん？！裸足じゃんこのコ！！！！！もしかして……誘拐してきたの！？！？何してんの広斗くん！！コラ！お兄ちゃんの目を見なさい！ねぇ！誘拐してきたんでしょ？そうなんでしょ！？コラ！お兄ちゃんに舌打ちしな…｣
｢オイ、ココ座ってろ。」
｢コラ！お兄ちゃんを無視しない！広斗く…｣
言い合いしてる間にスキを見て逃げ出そうすると、
｢オマエ、帰る家あんの？」
｢っ、」
何を考えてるかわからない真っ黒な瞳に捕まった。何でそれを知ってるのとか言いたい事いっぱいあるのに大きくて温かい手に引き寄せられてフェードアウトしていく視界。
あぁもう何で、ダメダメこんな見ず知らずの人何されるか分かんな…
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作者名：ふるーつたると。 | 作成日時：2017年12月9日 17時
