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しかし人間は違う。
私の野生動物ならではの身体能力は圧倒的に特化した個性には無意味だし、頭脳なんて幼い頃に学ぶことを辞めた私が勝てるわけもない。
つまり、この超常社会では私は普通の狼同然だ。
たとえ野生動物達の中では強くても。
“決断”なんて頭の痛くなること、本当はしたくないけれど、今を逃してはいけない。
『優太、あっちから大勢の人間の気配がする。』
感じた気配の真反対を指し、私は嘘をつく。
優太は、勿論人間を避ける方向へと移動を始める。
もしも嘘じゃなければ、優太は野生でも生き延びることができるだろう。
しかし、今優太が進んでいるのは人間の方向だ。
優太は私がいるものと思っているので振り返ることもせずに向かっていった。
私は誰も聞こえないような小声で呟いた。
『じゃあね、優太。』
私が仕組んだとおりに、そのまま優太は見つかり、翌日つけたラジオで報道されていた。
《行方不明だった少年が見つかりました。
少年は、個性が“猫になる”というもので捜索は難航していましたが、山奥で発見されたということです。》
私はそれを聞くと、ラジオの電源を切った。
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餅兎(プロフ) - ブギーさん» 優太くんが今感じている幸せとはなんでしょうね？面白いですか！ありがとうございます！励みになります！ (2017年12月17日 0時) (
レス) id: 17e0f044cf (このIDを非表示/違反報告)
ブギー - 面白い!優太くんの幸せを願ってるぜ！ (2017年12月17日 0時) (レス) id: a9ee490597 (このIDを非表示/違反報告)
餅兎(プロフ) - 鯵さん» なんとか大丈夫です！ありがとうございます！ (2017年12月9日 20時) (レス) id: 17e0f044cf (このIDを非表示/違反報告)
鯵(プロフ) - 応援してます!体調大丈夫ですか?ご自愛ください (2017年12月9日 18時) (レス) id: 5ff1dd2206 (このIDを非表示/違反報告)
餅兎(プロフ) - 人間...?さん» ありがとうございます！励みになります！頑張りますね...！ (2017年12月5日 7時) (レス) id: 17e0f044cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：餅兎 | 作成日時：2017年11月4日 21時
