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どうやって助けるかなぁ・・・
Aはずっと考えていた。
まず、助けるとすれば方法は２つある。
１つ目は、これから下山すること。
もう１つは、ここで一晩を過ごして明日下山することだ。
しかし、どちらも実行し難かった。
まず、一晩を過ごして下山する方は、食料の問題に当たる。
こんな山の中で、いくら私がいるとしてもせいぜい生肉程度しか恵むことができない。
人間が生肉を食べれるだろうか？
否、できないだろう。
野生故に、血抜き等は一切せずに食べている。
あの子も深くは考えずに軽装で山へ来てしまったようだ。
あの子に肉の血抜きや山奥での火起こしができるとは到底考えられない。
そして、食べ物を食べずに翌日になってしまうと、下山する体力もないだろう。
山登りのプロでも二日間で山を登り下りできるかわからない。
それをご飯を食べずにヘトヘトの小学生ができる筈がない。
下山するという場合でも、いろいろな壁が立ちはだかる。
まず私が人になったとして、この山をその子の手を引くだけで降りれる筈がない。
かと言って、この山道を子供1人抱えて降りれるのかと聞かれたら、それはいくら私でも無理だろう。
もう１つ思いついたのは、多分あり得ないけど狼の状態で追いかけて、山から逃げる形で降りさせることだ。
人間、逃げる時や恐怖を感じているときは、空腹や多少の怪我を忘れられる。
でもこの方法は危険だと思う。
そもそも人の状態で行ったとしても、まず信じてついて来てもらえるかの方が怪しい。
夜の山の上でボロボロの服を着た人が茂みから急に現れて、『ついて着て』なんて言われても、不審者以外の何者でもないだろう。
そんなことを考えながら、取り敢えず遠巻きにその子の身を守っている。
野生の動物が、その子が大声を出したり人間の(美味しそうな)匂いを漂わせているせいで刺激されているようだ。
まだまだ夜は始まったばかりだった。
このままじゃ駄目だ。
そこに長時間いる事によって、その周りの匂いはより濃く、その匂いが漂う範囲は少しづつ増えていく。
それにここは山の頂上だ。
風が吹きやすいから、どんどん匂いが流されて襲いに来る獣の数も増えてきていた。
長居すればするほど不利になる。
そんな状況の中で、Aは必死に考えていた
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雷牙 - 更新頑張ってください (2017年10月27日 18時) (
レス) id: e8ca574508 (このIDを非表示/違反報告)
餅兎(プロフ) - スノーだるまさん» 書き方が綺麗ですか！ありがとうございます！亀更新ですけどこれからも頑張って更新します！ (2017年9月19日 17時) (レス) id: b6e8477d5d (このIDを非表示/違反報告)
スノーだるま(プロフ) - この作品とても好きです！サクサク読めれるし、なにより書き方が綺麗で！更新、頑張って下さい！ (2017年9月19日 2時) (レス) id: 1023204a37 (このIDを非表示/違反報告)
餅兎(プロフ) - ぬんさん» 修正しました！ご指摘、そして丁寧な指導ありがとうございます！ (2017年9月18日 14時) (レス) id: b6e8477d5d (このIDを非表示/違反報告)
餅兎(プロフ) - ゆんさん» 修正しました！ご指摘ありがとうございます！ (2017年9月18日 14時) (レス) id: b6e8477d5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：餅兎 | 作成日時：2017年9月17日 20時
