検索窓
今日:17 hit、昨日:3 hit、合計:35,156 hit

ページ17

.








甘露寺「冨岡さんっ!その子は彼女かしら?!きゃ〜!」

『……っ』

冨岡「…ああ」

伊黒「なん…」

甘露寺「まぁ、!邪魔してごめんなさい…!」

冨岡「…(そろそろ出ようとしていたから)問題ない」






そう言うと、お勘定を手早く済ませ、私の手を引いてお食事処を出た。







.








お店を出てから何も喋らず、ただただ歩幅に合わせて歩いてくれている冨岡さん。

普段通りなのか、私の気持ちを察しているのか。
真意は分からないけど、今の私にとっては有難かった。



気づけば街を出ていて、見えてきたのは冨岡さんのお屋敷。

此処から街までは、歩いて三十分くらいはかかる。







『え…そんなに歩きましたか?』

冨岡「ああ」

『そうですか…』

冨岡「今日はここで休むといい」

『えっ!それは申し訳ない…』

冨岡「構わない」








.









冨岡さんは、察することができる人なのか。

曇りのない笑顔で「あの人は天然なので、人の心情を察するのは無理だと思いますよ?」と言ってたしのぶさんの言葉は嘘なのか?





…今日、素敵だったなぁ。
あの女性に向けてた目、めちゃくちゃ優しかった。

というか、あの人も隊服着てたよね。鬼殺隊の人か。


それに「助けてなどいない」「今の隊士は使えない」とか言うけど、助けるし。あ、そこは人としての心情に傷がつくな。

それに………、ああああ駄目だ、蛇柱様のことばっか考えてしまう。寝よ!




ふぅ…と深呼吸をして寝ようとすると冨岡さんが静かに戸を開けて入ってきた。

「もう寝たのか…」と呟きながら入ってきたから、反射的に目をつぶって寝たふりをした。








冨岡「…伊黒と、知り合いなのか…?」









.

・→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (44 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
164人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 伊黒小芭内
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:gera | 作成日時:2021年3月1日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。